翻訳って、ある言語から別の言語へ訳すことですよね。

試しに面白い実験をしてみてください。
 1. Google などで機械的なお試し翻訳サイトを見つけます。
 2. 日本語で適当な文章を入力し、英語へ翻訳します。
 3. その訳された英語を同じサイトで、日本語へ翻訳します。

どうです?、結構楽しめたでしょう。
そう、100人分ぐらいの伝言ゲームをしたような文章に変換されたでしょう。

これからわかることは、お試しサイトでの翻訳は、行きに 50人分、
戻しにさらに 50人分ぐらいの伝言ゲームが入ってしまい、元の文章は
みじんもなくなってしまうということです。


以前、翻訳を頼んだときに、以下のように訳が戻ってきました。

  (原文) You should do A before you do B.

  (訳文) A をしてから B をしてください。

では、この日本語を英語に戻してみましょう。

  After doing A, you can do B.
  You do A and then you do B.
  ...

たぶん、どうやっても、原文にはもどらないでしょう。

どうして、素直に、文字づらに沿って、

 (校正) B をする前には、必ず A をしてください。

と訳さないのでしょうか。
(ここは翻訳業の人に意見を聞いて私自身勉強してみたいです)



「翻訳・意訳」と「創作・誤訳」の違いは、ここにあるのだと思います。

訳文を元の言語に戻しても、内容、ニュアンスが同じになるのを
翻訳・意訳」と呼び、

  言語A → 言語B → 言語A

訳文を元の言語に戻したら、内容、ニュアンスが異なってしまうのを
「誤訳・創作」と呼ぶのだと思います。



OpenOffice.org の翻訳プロジェクトにおいても、このようなポイントを
押さえて、「翻訳・意訳」活動するのがよいのではないでしょうか。

Tora

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