今回は、マーケティングプロジェクト目黒純さんにインタビューしました。 会津若松市の情報政策課勤務にされていらっしゃいます。会津若松市という 公的機関での採用はOpenOffice.orgプロジェクトとしては、ありがたく、 興味深くみております。会津若松市は日本での普及、採用促進に於いて間違いなく リーダーシップを発揮しており、それだけにインタビューを受けてくださった ことに感謝しております。
また、以下の回答内容は、目黒さん個人の意見・感想であり、会津若松市の見解 を述べるものでは一切ない、とのことです。 1. お名前と今まで、OpenOffice.orgの導入前まではどんなことをされてきましたか。 目黒純と申します。現在、会津若松市役所情報政策課に所属しておりまして、 アプリケーション開発やWEBサイトの管理、そしてOpenOffice.orgの導入事業に携 わっています。現在の職場には、かれこれ13年間所属しておりまして、平成16年頃 までは汎用機上でCOBOLによる業務開発を行っていました。 2. 日々の業務はどういったものですか。 庁内のパソコン関連業務を統括する部署であるため、プログラミングから動画作成 まで、日々便利屋的に広範囲な活動をしております。最近ではやはり、OOo導入に 絡んで職員へのサポートや利用拡大のための取り組みが大きな比重を占めて来て います。 3. OpenOffice.orgに移行によって、どういう利点、悪い点がありましたか。 OpenOffice.orgの利点は、PC導入費用の低減や、バージョンアップが気兼ねなく 行える点など様々考えられますが、なんといっても大きいのが、公文書という公共 資産に国際標準規格という概念を持ち込むことが出来た点、そして、市民が公文書を 閲覧・編集するにあたり、負担を伴わない選択肢を選ぶことが出来る、と言う点が 挙げられると思います。これは、普くサービスを提供すべき公共機関として今後重要 視されていくと考えています。 悪い点としては、OOo・ODFへの移行に際して同僚に大なり小なりの苦労を負わせる ことになった点でしょうか。特にOOoの場合は、「自分たちが能動的に選択した」 という面がありますので、不平不満は自分らが背負って立つ必要があります。 慣れない操作に四苦八苦しながらも、この取り組みに付いてきてくれる同僚には 本当に頭が上がらない思いですね。 4. ノウハウは溜まって来ましたか。現在どこの機能はOfficeにしかできませんか。 サポート対応については、利用側・サポート共に手慣れてきた事もあり、最近は落ち 着いてきています。導入当初は一度質問が寄せられると、調査・回答に時間が掛かる こともありましたが、現在では正味5〜10分程度で回答しています。 とにかく利用者がストレスを感じる時間を最小限に抑えることがテーマですね。 MSOfficeに及んでいない機能としては、罫線に破線が無い点やVBAマクロの挙動再現 性などが挙げられますが、やはりレイアウトの再現性の問題が大きいですね。 個々のドキュメントの崩れは大したことないのですが、文書資産が多くあるので トータルでは結構な手間です。特に役所の人間(それとも日本人?)は文字を縦横に 揃えたがるので、それに起因する問題に良く遭遇します。初めからODFで文書を作成 する分には問題ないのですが、とにかく既存の文書資産がまだまだ多くあります ので、OOo側の再現性向上には今後も期待したいところです。 5. OpenDocumentFormat文書はどのくらいの割合でありますか。 移行のスピードの感覚はどうですか。 4月中に作成・更新された文書の中では、40%以上がODFとなっており、MSOffice 文書とほぼ同程度となっています。現在も少しずつODFの割合が増えつつありますが、 今後のPC入れ替えに伴って大きく増えるのではないかと期待しています。 6. OpenOffice.orgは無料ですが、それが市民に還元されることはありますか。 例えば住民税が安くなる、医療費負担軽減などです。 今回の導入で削減された金額が、直接的にどこかに補填されるといったことはあり ませんが、何かと苦しい市の財政に少なからず良い影響を与えていると思います。 また、職員自身の手でコストを削減していく、という姿勢を内外に示し、それを実証 出来たという点が大きいと考えています。 7. マイクロソフト自身、自治体向けの割引を開始したようですが、その影響は ありますか。 これは嬉しいですね。私共の環境でも、15%のPCではMSOfficeを利用する見込み ですので、価格を下げて頂ける事は非常に助かります。今後は是非、ODFへの対応度 向上を目指して頂きたいです。 8. ご自由にどうぞ。 自分としては、「ODFをメールでいきなり送りつけてもOKな世の中」を作り上げる事 が一つの目標です。既に、顧客が企業や役所に対して、ODFへの対応を求めるという 状況が生まれつつある中、これにほぼノンリスクで対応できるOOoを、導入しない 理由は無いと考えています。 OOo導入というと、これまではIPAさんの実証事業による導入などが目立つ印象でした が、OOoの成熟により、最早それほど身構える様な話では無くなりました。 一歩を 踏み出せずにいる管理者の皆さんには、まずは殆どリスクを負わずに出来る「全PCへ のインストール」から始めてみていただきたいですね。 また私自身、プロジェクトを通して社会貢献の機会を得られたことは非常に光栄に 思っております。プロジェクトの活動に少しでも助力し、OOoの品質向上に貢献出来 るよう、今後も頑張って行きたいと考えています。 どうぞよろしくお願いします。 聞き手: OpenOffice.org日本語プロジェクト マーケティングプロジェクト 中田真秀 インタビュー時期: 2009/5 - 2009/7 会津若松市ではOpenOffice.orgインストールファイルが入ったCD-ROMを作製、提供して いただける広告主を募集しています。 http://user.services.openoffice.org/ja/forum/viewtopic.php?f=29&t=364#p1374 募集期間は7月31日(金)までです。日本語プロジェクトも応援しています。 ふるってご応募ください。 OpenOffice.org日本語プロジェクト マーケティングプロジェクト 中田真秀 http://ja.openoffice.org --------------------------------------------------------------------- To unsubscribe, e-mail: [email protected] For additional commands, e-mail: [email protected]
