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● ● ● OPENOFFICE.ORG 日本語プロジェクト ニュースレター ● ● ●
------ 第1巻 - 第8号 - 2009年11月 --------
"OpenOffice.org Conference 2009 Orvieto, イタリア"特集号
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│ ▼ 目次 ▼
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│ ● 1. OpenOffice.org Conference 2009 レポート by グッデイ榎真治
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│ ● 2. NLC/L10N & MarCon 会議レポート by 小林勝哉
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今年で7回目となるOpenOffice.org ConferenceはイタリアのOrvieto*で開催されました。
* 参考: http://www.amoitalia.com/orvieto/index.html
OOoCon2009開催情報や発表資料、写真集は、マーケティングプロジェクトwiki*をご参照ください。
* 参考:
http://wiki.services.openoffice.org/wiki/JA/Marketing/Events/OOoCon2009%26ODF_plugfest
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1. OpenOffice.org Conference 2009 レポート by グッデイ榎真治
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2009年11月3日~6日にイタリアのOrvietoで開催された、
OpenOffice.org Conference 2009(OOoCon2009)に参加してきました。
http://conference.services.openoffice.org/index.php/ooocon/2009
OpenOffice.org の開発者をはじめ、OpenOffice.org に関わる多くの人々が世界
各国から集まり、セッションやミーティング、パーティなどを通じて、技術的な
話題からコミュニティの運営にいたるまでの様々な議論や情報交換・交流が行わ
れました。
全体の参加者は連日100名以上はいたのではないかと思います。
Sun Microsystems、Novell、IBM、RedFlag 2000などの企業からの参加者も多く
11月2日~3日に ODF plugfest が開催されたこともあり、ODF の関係者も多数
参加者されていました。
●Orvietoについて
会場の街となったOrvietoはローマからも北へ列車で1時間程度と日本からの
移動にも便利なところでした。旧市街は山城のような街で、古い町並みが所狭し
とならび、石畳の道が迷路のように広がる、雰囲気のある街でした。
また、旧市街の外側にはワインをつくる葡萄などの畑が広がり、自然が美しいと
ころでした。
私はよく知らなかったのですが、Orvietoはワインの名産地でもあるようです。
ワインはとてもフルーティで美味しかったです。
会場となった建物も石造りの大きく立派なホールや、街を見下ろす塔など個性的
で素晴らしかったです。
●カンファレンスの内容について
私は、ディスカッション型のイベントとしては、NLC /L10N Meeting や QA-Camp
に参加しました。
NLC /L10N Meeting では、各国の言語プロジェクトのメンバーが集まり、翻訳に
ついて話し合いました。翻訳支援ツールである Pootle を利用する際の課題や
OpenOffice.org の Web のローカライズでの課題についてディスカッションが行
われました。挙がった課題は、Localization プロジェクトのリードである
Rafaella さんが持ちかえって、現在取り組みが行われています。
QA-Camp では、Issue Tracker での検索のしずらさについてや、手動のテストを
管理する TCM の問題などについてディスカッションを行いました。不完全な
Issue が多数登録されている問題については、根本的な解決は難しく Issue 登録
をサポートしていく方法が話題となりました。また、開発側が手動テストで利用
している TCS についての話題もありました。
4つのトラックが並行しており、とても全部をきくことはできませんでしたが、
OpenOffice.org のインストーラー周りの改善が進められているという話や、
分割してビルドする方法、Calcでの開発状況など興味深いセッションが数多く
ありました。
また、連日パーティが開催され、普段はメールやIRCでしか接したことのない方々
と交流することができてとてもよかったです。
多くのセッションは、ビデオ撮影されて公開されています。
http://media.lscube.org/oooconf
また、発表資料も公開されています。
http://conference.services.openoffice.org/index.php/ooocon/2009/schedConf/presentations
興味をもたれた方は、ご覧になられてはいかがでしょうか。
今回カンファレンスに初めて参加してみて、参加されている各国の皆さんは、
とても温かく親切な方たちでした。
スタッフの方々はホスピタリティあふれる対応をいただき、感謝しています。
今後は、日本からも OpenOffice.org へ組織的なコミットをもっとしていければ
と思いました。
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2. NLC/L10N & MarCon 会議レポート by 小林勝哉
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OpenOffice.org Conference では、Pre-conference meetingとして、
カンファレンス前日にコミュニティーの各種運営会議が開催されます。日本語プロジェクト
に関連する会議は、NLC/L10N会議とMarCon会議があり参加しましたので報告します。
その一つは、世界の各言語プロジェクトが参加するNLC/L10N(ネイティブ・ランゲージ
・コンフェデレーション/ローカライゼーション)会議で、もう一つは世界のマーケティング
コンタクト(MarCon)が参加するMarCon(マルコン)会議です。
● NLC/L10N 会議
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11月3日に開催されたOOoCon2009 NLC/l10n会議には、瀧澤、榎、小林の3名が
出席しました。
NLC/l10n会議は、各言語プロジェクトリードを中心に各国の状況報告と、特に今回は
ローカライズに的を絞って開催されました。
NLC/l10n会議には20名程の各言語プロジェクトリードやl10nプロジェクトのメンバー
が参加していました。
始めに私から、参考者全員に、会津若松市のCDを配布しました。会津若松市の取り組み
の概要と自治体でのこのような柔軟な対応が日本では大変に難しい事を伝えました。
全員の自己紹介のあとは、全てローカライズに関する課題認識や意見交換が、活発に
行われました。
その一つが、ヘルプに関する質問でした。
Instructions on Help review: ヘルプ査読の方法
http://l10n.openoffice.org/servlets/ReadMsg?list=dev&msgNo=11592
各言語とも同じようにローカライズに苦労されていることを実感*しました。
* 参考: Rafaella Braconiさんのセッション資料
How Many Languages Does OpenOffice.org Speak? (odp)
http://conference.services.openoffice.org/index.php/ooocon/2009/paper/view/127/74
* 参考: André Schnabelさんのセッション資料
OOo translation - Best practices (odp)
http://conference.services.openoffice.org/index.php/ooocon/2009/paper/view/63/79
● MarCon 会議
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11月3日のMarCon会議は各言語プロジェクトリードや各国MarConの活発な議論があり、
最後の議題であったMarketing OOo in 2010が議論できなかったため、11月6日に
公開セッションとして引き続き議論を行いました。
11月3日のMarCon会議は20名程の各NLCのプロジェクトリードや各国のMarConが参加
していました。
まず議題として、イタリアの状況報告、各国の状況報告、2010年への取り組みという大枠が
示されました。
最初にイタリアの状況について、Itaro Vignoliさんからスライド*を使って報告があり
ました。しっかりFACTデータを集めきちんと分析されており、イタリアでのOOoの普及状況
が手にとるようにわかりました。よく一つのプロジェクトでここまで自らのことを知り、次の
アクションを考えられるものだと、感心しました。
* 参考: Itaro Vignoliさんのセッション資料
Associazione PLIO: the state of the Italian Native Language Project (odp)
http://conference.services.openoffice.org/index.php/ooocon/2009/paper/download/76/10
続いて、世界の各言語プロジェクトから、マーケット別のプレスの必要性、アフリカへの普及、
アカデミック・プログラム、近隣各国が連携したコラボレーティブ・マーケティング、イベント
タイプ別マーケティング、ハイレベルのインターンシップといったトピックが出され、みんなで
議論を深めました。
会議中、アカデミック・プログラムのトピックで学校教育へのIT支援が議論されたなかで、
日本語プロジェクトから会津若松市の広告掲載無償CDの配布の取り組みについて実際の
CDを示してご紹介しました。
この取り組みは、教育のみならずさらに幅広い年齢層へのアプローチであり、ODF推進と
社会的IT支援の良いエコシステムの成功事例として説明し理解を得られました。OSSによる
社会支援のベストプラクティスとして各国のOO.oリーダーの参考になる報告となりました。
● 所感
歴史的都市オルビエートにて、歴史的ダウンロードを記録したOpenOfficc.orgの2009
年度総会に参加しました。
会議は暖かなホスピタリティー溢れる地元イタリアのコミュニティー、市関係者に迎えられ、
荘厳なホールにて熱く活発な議論が始まりました。
前日まで併設された2ndODFPlugfestからすでに今後の発展を支えるODF仕様について、
OracleやMicrosoftも交え真剣な議論が行われ、どのような未来が描かれるか、今後の
成果が期待されます。
OOoConはコミュニティーの年次総会ではありますが、今回はOracleやMicrosoftも参加
しており、草創からOpenOffice.orgの発展をドライブしてきたこれまでのベンダー各社も
緊張感を持って対応していました。
現地はローマ郊外、ウンブリア州の南端の小さな都市で、毎日丘の上の会場迄ケーブルカー
と徒歩で往復、よく歩きました。
英語の通じないイタリア国鉄での国内移動はイタリア式に遅延は当たり前で、一部ストが予定
される中でしたが多少早め早めの対応で、接続をクリアしました。まあのんびりした国民性
ですが、明るい親切な対応に救われました。
● 小林のOOoCon 2009 Orvietoレポートの詳細は以下をご覧ください。
* NLC/l10n会議報告
http://ja.openoffice.org/servlets/ReadMsg?list=marketing&msgNo=1183
http://ja.openoffice.org/servlets/BrowseList?list=marketing&by=thread&from=2310652
* MarCon会議報告
http://ja.openoffice.org/servlets/ReadMsg?list=marketing&msgNo=1182
http://ja.openoffice.org/servlets/ReadMsg?list=marketing&msgNo=1159
* CJK Regicon関連
http://ja.openoffice.org/servlets/ReadMsg?list=marketing&msgNo=1181
* 日本語プロジェクトへのメッセージ
http://ja.openoffice.org/servlets/ReadMsg?list=marketing&msgNo=1160
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