天野です。

一連のスレッドを見せて頂いて大変興味深く感じました。
かなり昔の話で、知人が翻訳支援系の研究をしていたのですが、
彼は自動翻訳というものに懐疑的であり、実用的なものを作るには
翻訳支援系を作るべきである、という思想を持っていました。
もっと言うならば、自動翻訳だけでは不十分で、そのような機能
をも含めたより統合的な支援系でないと使えない、ということです。
当時は、そのようなインターフェイスに注目した研究は少なかったの
でしょうね。専門でないので、よくわかりませんが。

>
>
> 私の理解が正しければ、こんな感じでしょうか。
> OLTは、XLIFFで持っている。なので、オリジナルと翻訳のペアを対応づけて保
> 存できる。その代わり、XLIFFのフィルタで事前に変換する必要がある。
> 他のツールで作ったXLIFFファイルは、もってこれないかもしれない。
>
> OmegaTは、XLIFFのような中間ファイルは持たず、作業用の翻訳メモリデータ
> を TMXで持っている。なので、特定のセグメントを一カ所直すと、同じ内容の
> 他のセグメントも翻訳語に置き換わる。その翻訳メモリデータを使って、オリ
> ジナルファイルを変換して、翻訳済みファイルを作る。OLTのように、オリジ
> ナルと翻 訳のペアを対応付けて持たない。*.POなどには対応していない。
>
>
> 現状の翻訳業界では、Word+Tradosが広く普及していると聞いていますが、そ
> れが単にOOo+Tradosに移行するのではなく、さらにOOo+OmegaT(あるいはOLT)
> に移行したら良いなと思うんです(もちろん、Tradosはすごいツールで、今す
> ぐそん なことはできないとは思いますが)。

このようなお話から推測するに、やはり、実用に耐え得る実装にまで持っていく
には、
自動翻訳系でなく、翻訳支援系であるべきなのだろうなと、あらためて感じました。
#関係ない話ですけど、柳瀬尚紀氏が Finnegans Wake の訳出時に
#翻訳機を使ってみたら、以外に、面白かったそうです。

ところで、このような系というのは、新しい言語や辞書や変換規則を
登録すると、新しい関係に対応できるということなのでしょうか。

>
> 翻訳者の皆さんに、OmegaTやOLTを通じて、OOoやOSSに興味を持って欲しい。
> ドキュメントを翻訳したり、ツールのローカライズを手伝う人が増えたら、
> もっといい。そういう人のつながりが、今度はOmegaTやOLTの機能アップにつ
> ながる んじゃないかと思うんです。

私は、やはり、オープンな辞書やシソーラスが増えてくれればありがたいと思い
ます。


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