catchです。

toraさんのコメントに伴い、「■マクロウィルスに対するOpenOffice.orgのセ
キュリティレベル」を追加。

本当に、最終版ですからっ :-)



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プレスリリース
報道関係者各位

2006年6月7日
OpenOffice.org日本ユーザー会
http://ja.openoffice.org/

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                 OpenOffice.orgに関するウィルス報道について
                        http://ja.openoffice.org/

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OpenOffice.orgコミュニティは、フリーのオフィススイートOpenOffice.orgに関
するウィルス報道について下記の発表を行ったことをお知らせします。ここにも
書いてあるとおり、今回発見されたものは、自己増殖機能を持たない「ウィルス
もどき」プログラムです。これは、ウィルスを作成可能であることを実証する実
験的プログラムであり、これ自体が増殖することはありません。このプログラム
自体は破壊行為を行わないため、「ウィルスを作成可能であることを実証してい
ない」という意見があったことも付け加えておきます。


■OpenOffice.orgコミュニティの発表

Statement on the Proof of Concept Macro Virus
http://www.openoffice.org/press/statement-proof-of-concept-virus.html

翻訳:matsu-yo
査読:Sei-honda, catch, khirano tora

先日一部報道機関にて、以前アンチウイルスソフトベンダーのブログで報告され
た、OpenOffice.orgに影響を与える「実験的マクロウィルス」[1]についての報
道がありました。

マクロはユーザの単純反復作業を自動化する、オフィススイートの便利な機能
です。ただしマクロを不用意に扱うと、ファイルを修正または削除するといった
破壊行為を行う可能性があります。というのもマクロ機能は、ウイルス作成者に
利用されることが多いからです。

「実験的マクロウィルス」は、OpenOffice.orgのマクロ言語を使用して、単純な
「ウィルスもどき」プログラムを作れることを示しました。これはどの高機能マ
クロ言語でも起こりうる既知の危険です。この危険を回避するために、
OpenOffice.orgは初期設定で、マクロを含むドキュメントを開く際には警告を表
示して、ユーザーの許可なしにはマクロを実行できないようになっています。こ
の方法は業界推奨の最も一般的なマクロウィルス回避策です。

OpenOffice.org開発チームは、ソフトウェアのセキュリティに万全の注意を払っ
ていますので、いかなる問題にも即座に対応します。この「実験的」ウィルスは
未知の問題ではありませんので、ソフトウェア・パッチは必要ありません。
「実験的ウイルス」は「自己増殖しない」ことから、技術的に言えばウィルスで
さえありません。OpenOffice.orgを初期設定のまま使う限り、「実験的ウイル
ス」が勝手に広がることはありません。

しかしながらOpenOffice.orgコミュニティーは、ユーザーが出所のわからない
ファイルは絶対に開いてはならないという、セキュリティ専門家からの一貫した
メッセージを繰り返します。OpenOffice.orgに何かセキュリティ上の問題があれ
ば、OpenOffice.orgのセキュリティチームページ[2]を参照して頂き(訳注:英
[EMAIL PROTECTED]

[1] http://www.viruslist.com/en/weblog?weblogid=187738337
[2] http://www.openoffice.org/security/

- The OpenOffice.org Team


■マクロウィルスに対するOpenOffice.orgのセキュリティレベル

- 初期設定では、マクロを含むファイルを開こうとすると、警告が表示される
- 警告表示に対して「有効にする」を選択しない限り、マクロは動作しない
- 設定は、[ツール]−[オプション]の[OpenOffice.org]−[セキュリティ]で
 変更できる


■エンドユーザーの対応方法

この「実験的ウイルス」は危険ではありませんが、今後同様の機能を利用する
ウィルスが発生する可能性があります。エンドユーザーとして、次の点を心がけ
てください。

- 不用意に、出所が不明なファイルを開かない
- マクロ付きのファイルを開いたとき、「マクロを有効にしますか」という
 メッセージが表示されるが、「無効」を選択する
- ウィルス検出ツールを導入し、パターンファイルを最新状態に保つ


■その他

下記の情報もご参照ください。

- OpenOffice.orgセキュリティチームページ 日本語訳
http://ja.openoffice.org/security/

- ウィルス報道に関するQ&Aページ
http://oooug.jp/faq/index.php?faq%2F3%2F37

- 日本語でのセキュリティ対応メールアドレス
[EMAIL PROTECTED]



■本件に関するお問い合わせ先―――――――――――――――――――――――
OpenOffice.org日本ユーザー会 の下記問い合わせ用メールアドレスまでお寄
せください。

    [EMAIL PROTECTED]
    担当:可知 豊

OpenOffice.orgの情報をお知らせする専用メーリングリストをご用意しており
ます。このメーリングリストは、OpenOffice.orgやオープンソースに関する情報
をお届けするものです。OpenOffice.orgの動向に興味をお持ちでしたら、次の
URLからご登録ください。

    OpenOffice.org日本ユーザー会 案内メーリングリスト
    http://ja.openoffice.org/ml_info.html

今後プレスリリースがご不要であれば、ご連絡ください。
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-- 
可知 豊
Yutaka Kachi
http://www.catch.jp/
[EMAIL PROTECTED]

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