平野です。
ODF(ISO26300)をネイティブのファイルフォーマットにしているOpenOffice.orgとしては、これらのニュースで報道されている内容を正確に理解しておく必要があります。

> http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070702/276505/
7月1日から適用された「情報システムに係わる政府調達の基本指針」
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1030&btnDownload=yes&hdnSeqno=0000017313
このPDFは読んでおかないといけません。
:)

「国際規格・日本工業規格等のオープンな標準に基づく要求要件の記載を優先する」
このオープンの標準というのは、オフィスソフトの場合、ファイルフォーマット(ドキュメントフォーマット、文書規格)のことです。

マイクロソフトのWordやExcelの文書規格がISOやJISの規格になっていない
これは正しい。

「オープンな標準は,ISOやJISだけではなく
その他の公的規格や業界団体による規格も含まれる概念である
OASISとかECMAなどいろいろあります。

基本方針における「オープンな標準」とは,原則として
(1)開かれた参画プロセスの下で合意され
具体的仕様が実装可能なレベルで公開されていること
(2)誰もが採用可能であること
(3)技術標準が実現された製品が市場に複数あること
のすべてを満たしている技術標準をいう
ODFはOK。ではOOXMLはどうか。

マイクロソフトが「Office 2007」で新たに採用した文書フォーマット
「Open XML」は,標準化団体のEcma Internationalによって
「ECMA-376」として標準化されており
総務省の言う「その他の公的規格」に該当すると考えられる。
ISOにならなくてもOK、なのかな。
:)

「政府調達の基本指針は,オープンな標準に基づく製品を対象にすることにより
選択の幅を広げ,より効率的な情報システムの構築を目指すものであり
特定の製品の調達を排除したり,あるいは特定の製品に限定して
調達する趣旨では全くない」
当然ですね。あたりまえのことです。
大切なのは、実際の行動です。
注意深く監視していきましょう。
Thanks,
khirano

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