いいだ@OSMFJ帽子です。
時間かかってしまってすみません、こちらの件について、
eStatの担当のかたへ連絡し、利用して問題ない旨の回答をいただきました。
利用するデータの種類や、利用するタグについては、岡田さんが提示いただいたページにまとめてゆく方針で進められたらと思います。
また、念の為、eStatで配布されているデータすべて(統計用の小地域境界データを含む)について許諾をとっています。なので、今後、データセットごとに問い合わせを行う必要はありません。
https://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Japan_Census
ちなみに読み直して気がついたのですが、政府標準利用規約のほうでは
CC-BYに存在する下流利用への技術制限の記載が無いので、
そもそも日本の政府標準利用規約はODbL的にコンパチビリティあるのではないか、という気がしてきました。
最初に、数字データは著作権の対象じゃないよ、ということも明記されていますしね。
こちらはまた別途お話しましょう。
以下、やりとりしたメールです。
``` 飯田からの連絡
eStatで公開されているデータについて、
OpenStreetMap(以下OSM)において、以下のように利用しようと思います。
eStatデータは政府標準利用規約準拠で公開されており、以下の用法においても大きな問題は無いかと考えております。
もし問題あればご指摘いただけますでしょうか。
■OSMとは
Wikipediaのように多人数で地図データを作成し、ODbLというオープンライセンスで配布するプロジェクトです。
https://www.openstreetmap.org/copyright
■主な利用目的(想定)
1. 統計データの数値(例: 人口等)をOSMに格納して再配布
2. 境界データ(例: 小地域等)をOSMに格納して再配布
■ライセンスに関する連絡事項
1. データの帰属表示
OSMでは、利用しているすべてのデータの性質を地図上に表現することが難しいため、OSM wikiというサイトに必要な事項をまとめ、公開しています。
eStatデータ利用に際しても、OSM wikiにドキュメントを残すことで帰属表示要件への対応を想定しています。
ドキュメントには元データの出所や配布元へのリンク、ライセンスや精度等の情報が記載されます。要件を満たすにあたり、こちらの手法でよろしいでしょうか?
参考: 糸魚川市航空写真ページ
https://wiki.openstreetmap.org/wiki/Itoigawa_ortho
2. CC-BYとODbLの相違
2つのライセンスには以下の差異があります。
* ODbL: データを利用した二次著作物へのコピーライト・プロテクションが"可能"
* CC-BY: データを利用した二次著作物へプロテクションが"禁止"
そのため、OSMおよびその利用者がOSM経由でデータを利用するにあたって
制作した著作物にコピーライト・プロテクションをかける可能性があることをお許しください。
なお、これによってeStatからのデータ配布やeStatの利用規約などに影響が及ぶことはありません。
不明点ありましたら、何なりとご連絡ください。
```
``` 上記への回答
日頃よりe-Statを御活用いただきありがとうございます。
政府統計の総合窓口(e-Stat)にて提供しておりますデータの利用に関しましては
利用規約に従っていただければ、特段問題ございません。
データの帰属表示に関しましても、再配布するデータと出典情報を
何らかの形でリンクいただければ、特段問題ございません。
参考:政府統計の総合窓口(e-Stat) 利用規約
https://www.e-stat.go.jp/terms-of-use
なお、境界データについては、各統計調査用に作成された境界となっております。
そのため、他の機関で作成された境界や実際の住所とは合致しない場合がございますのでご留意ください。
```
``` 上記への飯田からの返信
ご連絡をいただきありがとうございます。
政府標準利用規約側においても、コピーライトプロテクションに関する制限はありませんので、
提示させていただきました2点ともに問題ない、ということで進めさせていただきます。
```
___
Talk-ja mailing list
Talk-ja@openstreetmap.org
https://lists.openstreetmap.org/listinfo/talk-ja