桐山です

# 老人の独り言です

At Mon, 19 Dec 2011 19:16:08 +0900,
Naoya Masuyama wrote:
> 
> ファイル・サーバと、プリンタ・サーバになれれば、いいと思っているのです
> が、FreeBSD の有り難みが分からなくなっています。
> 
> BSD 系といいますか、Unix系は、ツールのダウンロード、設定の容易い、Linux
> にお任せモードで、FreeBSD の長所は、全く、分からなくなってしまいました。

最近,現役を引退してうちの学校のサーバ類はほぼ全て
Linux(CentOS) に置き換わったのですが,もちろんサーバであるに
も関わらず全て Gnome が動いています.設定は全て某大手電気メー
カーの SE がやったのですが,LDAP サーバだけ動いていたりしま
す.何故「Linux にお任せモード」がダメなのかは↓のとおりです.

(1) 基本的にサーバでは必要十分なプロセスのみ動かすべき

  余計なプロセスを動かせていて思わぬトラブルが発生します.ま
た,何か問題が起ったとき問題の切り分けを行なうためにも必要な
いプロセスは動かすべきてはありません.

(2) システム管理は守備一環した方針で行なうべき

  アプリケーションによって /usr/opt や /usr/share あるいは
/usr/local に散らばってしまうようなシステムは使用すべきでは
ありません.また,インストール/アンインストールによって正し
く元の状態に戻るようなインストーラがデフォルトで備わっている
のが サーバの標準 OS であるべきです.

(3) システム管理者はカーネルからアプリケーションまで全てを管
  理・保守すべき

  サーバに Linux ディストリビューションを使うのはやめた方が
良いと思います.理由は以下の 3 つです.

  1) インストールされている OS やアプリケーションのバージョ
   ンおよび設定を把握するのは困難
  2) デフォルトで起動されるプロセスを制御するのは困難
  3) システム自体をブラックボックス化することにつながりシス
   テム管理者のスキルが落ちる

基本的にシステム管理者は必要ならばカーネルの再構築や適切なパッ
チをあててバグフィックスしたり,特定のアプリケーションのみ更
新したりするなどカーネルからアプリケーションに至る全てのレベ
ルで問題の対処を行うことが要求されます.したがってサーバの
OS 自体をその要求に合ったものにすべきです.

# Unix == Linux && *BSD* < Linux という意識が SE の中にも根
# 付いでいるのがなげかわしい.昔は「本当は *BSD* ユーザなん
# だけどお客が Linux だと安心するから」というのが多かったの
# だが...

メールによる返信