ぞあさん、初めまして。
東さん、ほか、OSM横浜の皆さま、お世話になっております。天野と申します

測地成果2011に関して。一応、業界内で働く者として。

測量CAD・測量ソフトウェアの主要メーカー、アイサンテクノロジー(株)の
ところに判りやすい解説がありますので、ぜひご一読を。

https://atmsp.aisantec.com/atmspark/modules/info_m2/index.php?id=98

昨年度の国土地理院の発注状況を確認すればわかりますが、電子基準点の移動量把握
と、主要な1・2級三角点の改測がようやく終えたぐらいの状況です。

而して、地域毎のパラメータを算出し、既知の座標値・標高値にパラメータを掛けた
計算値を、測地成果2011として暫定的に公開しているのが実状です。
ですから、面的により高次なデータである「基盤地図情報」まで補正が及んでいない
のは現状では仕方ないとも言えます。

なお国土地理院の1・2級基準点測量に使われるTSは、1秒読みという半端ない精
度のモノです。手で触れただけでもぶれるので、手ぶれ防止機能or遠隔操作機能があ
ります。(ペーペーでは触らせても貰えません・・・)
もっとも現在の主流はネットワークRTK-GPSですけど。

どちらにせよ、市販GPSロガーで測るのとは、比べ物にはならない精度基準を機
器にも観測者・観測手順にも求められます。

そんなGPSロガーの軌跡に合わせて、果たして「精度が上がる」と云えるかは
何ともいえませんね。
(機器自身のズレ、観測方法のズレ、観測環境によるズレを補正する術、および、ど
こまでをズレとするかの許容範囲がOSMのロギングレベルには事実上無い状態なので)


k_zoar<k_z...@k-side.net> wrote:

> ぞあです。
> 
> > この装置はしばらくは自由に使えるものなのでしょうか。
> 父親から借りているものですが、父親は既に新型のものを利用しているのでしば
> らく自由に使えます。
> 
> > この装置を使った作業はそう多くの方がやるものではなさそうなので
> > その当人が申請すれば承認はしてくれそうな気はします。
> 個人で申請するという手段もアリなんですね。
> 
> もしくは基盤地図情報を極細の線で4000dpiくらいの高解像度でGeoTiffを作成し
> てOSMでトレースした後、OSMのノードから緯度経度を取り出すと下絵として利用
> した上で比較的良好な精度で緯度経度を取り出せるかもしれませんね。
> ちょっと試してみようかしら。
> 
> > ただ、東日本は地殻が動いており、その変動量は地理院さんがどこかに
> > 公開していたかと思いますが、それと組み合わせる必要はありそうですね。
> 東日本は地殻変動が起こり、以前の測地成果2000というものから測地成果2011に
> 移行していますが、現在公開されている基盤地図情報は測地成果2000当時のもの
> のようです。そのために東日本地域の基盤地図情報から「測量の基準点」がなく
> なっているものと思われます。
> 
> トピックとしては別のものになりますが、現在OSM上にあるデータは地殻変動前
> の位置に記録されているものがほとんどだと思われます。仮にGPSロガーが地殻
> 変動後の正しい位置を示していてもOSMのデータは地殻変動前のものであればず
> れが発生するのではないかと思いました。
> 
> テスト的なマッピングパーティーもやってみたいですね。
> 過去にマッピングパーティーが行われた地域の道路や建物の精度を上げるなんて
> いうコトもアリでしょうか。
> 
> --  
> Twitter : @k_zoar
> Mail : k_z...@k-side.net
> 
> > 東です。
> > 時々、道端でおじさんたちが覗きこんでるヤツ、トータルステーションというんですか。
> > 知りませんでしたが、すごい精度が取れるんですね。
> > 詳しいことは分かっていませんが、マッピングリソースのズレが問題になっているので
> > OSMでの基準点に使えるといいですね。
> > 特にリソースの位置ズレが悩ましいエリアなどで。
> > この装置はしばらくは自由に使えるものなのでしょうか。
> > 
> > 基盤地図情報は、個々に(ひとりひとりが)申請することなしに、包括的に利用する方法
> > としては、いまのところ清野さんがポイントしてくれた方法になりますが
> > この装置を使った作業はそう多くの方がやるものではなさそうなので
> > その当人が申請すれば承認はしてくれそうな気はします。
> > (勘違いしていたらご指摘ください)
> > ただ、東日本は地殻が動いており、その変動量は地理院さんがどこかに
> > 公開していたかと思いますが、それと組み合わせる必要はありそうですね。
> > 
> > 2012/07/05 Yoichi SEINO <say.n...@gmail.com>:
> > > 清野です。
> > >
> > > この件をけしかけた張本人です…色々と悩ましい問題を抱えていて申し訳ございません。
> > >
> > > 最初思いつきで言ってみたものの、
> > > ぞあさんがおっしゃっているように、
> > > 自由に使える基準点・参照点が無いなぁというところで止まってしまいました。
> > > 見通しの甘さに反省です。
> > >
> > > 基地点は、基盤地図情報を「下絵としてなぞる」ことは許されていますから、
> > > そこで利用可能そうなものを使うのが手かなぁとも思いますが、
> > > 精度が圧倒的に違うので、判断が迷うところです。
> > > 数値をそのまま引き写して使うことは認められていません。
> > > http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:GSI_KIBAN
> > > 三角点の利用申請をするのがもっとも正攻法なのですが…。
> > >
> > > そのもの自体やその付近に座標値や標高が記載されたものが設置されていたら
> > > それを参照した、と言う事もできるのでしょうが…。
> > >
> > > sourceタグについては、基本的にはそのものズバリsurveyなので、
> > > source=surveyでいいような気もしますが、
> > > 確かにぞあさんのおっしゃるようなことも懸念されますので、
> > > 新たなタグの提案も必要かもしれませんね。
> > > 既存のタグの組み合わせで何とかなるようであればそれでいいような気もします。
> > > それ以外だと、当座の対策として、noteやdescriptionで説明するのもいいかもしれません。
> > >
> > > いずれにしろ、一度ぜひ現場で使ってみる機会を持って、
> > > どのくらい使えそうなのかを体験してみたいです。
> > > ぜひマッピングパーティーを開催しましょう!!協力しますので!!
> > > よろしくお願い致します。
> > >
> > >
> > > 2012年7月5日 20:48 k_zoar <k_z...@k-side.net>:
> > >> ぞあです
> > >> ジオ・GIS系勉強会カレンダーでもお世話になっています。
> > >>
> > >> 現在個人的に利用できるトータルステーションがあり、このトー
> > >> タルステーションを利用して道路や建物の位置情報を取得してOSM
> > >> を書くことができないか考えております。
> > >>
> > >> 既に緯度経度のわかっているポイント(=既知点)の精度や観測方
> > >> 法にもよりますが、GPSの単独測位の誤差(数m)よりも高い精度(数
> > >> mm〜数cm)で計測をすることもできます。また市街地などGPSの電
> > >> 波受信が困難な場所での位置情報の取得や高度角による建物の高
> > >> さの計測も可能です。
> > >>
> > >> OSMとしては非常にニッチな位置情報の取得方法となると思います
> > >> が、トータルステーションでの位置情報を取得する場合に1.既
> > >> 知点として使用可能な位置情報はあるのか、2.sourceタグの記
> > >> 載はどのようにしたらよいのか、の2点が気になっています。
> > >>
> > >> 1.既知点として使用可能な位置情報はあるのか
> > >> GPSと異なり、既知点からの相対距離・角度を測る方法となるので、
> > >> 既に緯度経度のわかっている地物ができれば2点、可能ならば3
> > >> 点必要になります。
> > >> 現在比較的入手が容易で利用可能ではないかと思われる既知点は
> > >> ・都市再生街区基本調査成果
> > >> ( http://gaikuchosa.mlit.go.jp/gaiku/ )の街区基準点の成果
> > >> ・基盤地図情報に含まれる「測量の基準点」や道路縁の屈曲点の
> > >> 位置情報
> > >> ・位置情報がその物自体に記録されている地物
> > >> (一部の公共基準点などには緯度経度や平面著各座標系の座標が刻
> > >> み込まれているものがあります)
> > >> などがあるかと思われます。これらの地物を既知点として使用し
> > >> た計測結果をOSMに記録して問題ないでしょうか。
> > >>
> > >> 2.sourceタグの記載はどのようにしたらよいのか
> > >> 測量の英訳にはsurveyingやsurveyが使われるので、GPSトラック
> > >> などと同じ様にsource=surveyを使うのがよいか、位置情報の取得
> > >> はあくまで相対位置となることや精度面などを考慮してGPSトラッ
> > >> クとは異なるsource=extrapolationやsource:ref=%既知点の取得
> > >> ソース%などを用いた方がいいのが気になりました。
> > >>
> > >>
> > >> トータルステーションを使用する場合のデメリットとしては、器
> > >> 機が高価で扱いも面倒なことやGPSロガーとは比べものにならない
> > >> ほど手間がかかることなどもあるかと思います。
> > >>
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