いいだです。
スレッドを改めました(失敗してたらごめんなさい)

sourceタグの運用について(インポートに限らず)ですが、
改めて sourceタグの wikiページを読み直しました。
すみません、「必ず書き換える」という感じではないですね。
列挙する形式でも、書き換えでも、どちらでもよいようです。

http://wiki.openstreetmap.org/wiki/Key:source
http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Key:source
「使用方法 (How to use)」の項目です。


ただ、英語MLを読んでいて、僕の肌感覚の部分も混ざってしまうのですが、
以下の部分の感覚が違っているのだと感じています。

* そもそも sourceタグは、CC-BYなどの出典明示要請に対する完全な対応方法とはなり得ない
* sourceタグはあくまで、「他マッパーに対する、オブジェクトの情報正確性の度合いの伝達手段」である

* sourceとして利用した情報元のデータは、変更セットへのsourceタグ付与で行う方法も可能である。
  これによって、データベース全体として容量削減が可能となる。
*
なおかつ、オブジェクトに対して紐づく変更セットの履歴は、永久に不変な状態で残るため、個々の編集における正確性の変動は、オブジェクトの履歴を逐一投入することを容易にし、それを手がかりにして情報を追うほうが、より正確に状況を辿ることができる

*
オブジェクトに対するタグ付けよりも、変更セットに都度付与された情報を追うことにより、どの情報が、どの変更セットで、どの情報を元に変更されたのか、を追跡するには、変更セットをもとにしたほうが参照しやすい、あるいは十分ではないか?という考えがある
(飯田私見: ここに大きく異論はあると思います。ただ、今後、バージョンが20や30になったオブジェクトのことを考えると、合理的であるとも感じています)

* CC-BYなどのデータをインポートする場合に要求される「出典明示」は基本的に、「変更セットへのsourceタグ付与」で行う
  (飯田推測: これは主に、OSMデータベース全体としての容量の圧縮のため)

* ただし、データインポートの出典明示を行う場合においてすら、変更セットへの表記を間違ってしまうこともある。
* そのため、インポートにあたっては専用アカウントを作成し、さらにOSM
wikiおよびOSM.orgの著作権解説ページにおいて、利用する情報の詳細を解説することを強く推奨する。これにより、その編集アカウントに紐づくデータの由来に対する追跡可能性をできる限り高めるようにしている。

* iDエディタは初心者ユーザによる利用が圧倒的多数である。
* そのため、オブジェクトあるいは変更セットへの正確な記入は、漏れが多くなる、という判断がある。
* その対応として、 "imagery_used" タグを変更セットに自動付与することにより、追跡不可となる可能性を低減している。

* (飯田認識)
  なお上記は、OSMF本家などでの会議の末の "決定事項" ではない。

なお、インポートにおいて、オブジェクトへの sourceタグが許諾され、行われている例もあると認識しています。
ただしその場合は、「クエリなどで調査を行うため、○○のようにつかう」のように、用途が明確に利用されていたりする場合、と認識しています。
(エボラ熱の対応におけるインポートなど)


それから、国土地理院やYahoo/ALPSデータの利用運用についてです。

Yahoo/ALPSとの過去の情報を追ってみましたが、出展明示方法を含め、運用については特に定める記載が無いようです。
当時はデータを利用するに際して、OSM側での運用にもとづいて、オブジェクトへのsourceタグ付与、という形でインポートが行われたという認識です。
(当時は変更セットへのsourceタグ付与という概念が無かった)

国土地理院 (地理院地図、基盤地図情報) や、国交省 (国土数値情報・位置参照情報) の利用については、出典明示が要請されています。
ただ、その明示方法についてはOSM側に任されています。
また、出典明示における現在の運用がどのようになっているか (オブジェクトあるいは変更セットへのタグ付与)
は、説明を実施しており、ご理解をいただいているという認識です。

以上、僕の認識が間違っている可能性も大きいかと思います。
ご意見いただければ幸いです。


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