横浜のあまのです

いいださんが話に出した、町内会や自治体に関して

町内会や自治会をadmin_levelに紐づけるのは、避けるべきと考えます
というのも、その括りは結論から言ってしまうと町丁界とはあまり関係がないと考えられるからです。

ローカルな例ですが、いくつか実例を。
23区の例として、世田谷区の町会・自治会の一覧
http://setagaya-chousouren.org/joinsearch.html
(他に大田区、江戸川区も地区ごとですが一覧があります)

もちろん1町丁=1町会となっている地区もありますが

1)団地や大型マンション、アパートは町会が別
2)住居表示、町名整理以前の旧町や小名由来の町会がある
(守山町会、千駄山町会など)
3)1丁目から〇丁目まで全域、という町会もあれば、複数の町丁にまたがる町会もある

ということがわかります。

また私が一番土地勘のある、横浜市保土ヶ谷区の町会・自治会の一覧
http://www.hodogaya-kurenkai.jp/kanyu/ichiran.html

そしてそれを図示したのが、↓PDFの2ページ目
http://www.hodogaya-kurenkai.jp/jichi/pdf/map_h30.pdf
見にくいですが、1点鎖線が町丁界です。
また白抜きで番号も何も入っていないエリアは公園・学校・オフィス街等、居住人口がゼロなエリアです。

一覧を見ればわかる通り、1町丁=1町会というところはあまりありません。
上記1)〜3)の状況も同じく見られますが、さらに加えて、

4)地勢的な影響

もあるのかと思います。
保土ヶ谷区は区内のほとんどが丘陵地で、かつ斜面も急な個所が多々あります。
そうすると、道路や川が町丁界であっても遠く険しい同じ町内よりも、至便な向かいの別町と同じ町会の方が何かと便がいい、そういうこともあるのかと思います。
谷沿いの「元町自治会」(←旧神戸下町、もしかしたら中世の程ヶ谷宿からの流れか?)
丘の上の「桜ヶ丘自治会」はそんなケースかもしれません。
また上新地区の「望洋台自治会」や「芙蓉ケ丘自治会」といったところは、上記1)のケースなのですが、集合住宅ではなく、宅地造成をして戸建分譲した地区です。
かと思えば、集合住宅の団地「コンフォール明神台」のようにこの名がつく町会が3つもある場合もあります。(URと市営、賃貸と分譲、そういった区別が関係しているのか?)

こうしてみてみると、町会・自治会は確かに地方自治の最下部の組織ではありますが、行政界や町丁界と結びついているというよりも、総合的に見て、町丁界とはあまり関係なく、居住している人(おそらくは世帯単位)同士が『同じような環境の下で集住している』単位であるように思えます。

他の地域ではまた違う事象も出てくるでしょうけども、やはり根本のところは日本全国あまり変わらないのではないか、と思います。

あまの

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