東です。 ikiyaさんのコメントに補足します。
1.その後の情報 ・Frederik RammさんのOSM Inspectorにライセンス変更の状態が分かるビューが 追加されました。 http://tools.geofabrik.de/osmi/?view=wtfe&lon=137.95437&lat=38.36770&zoom=5&opacity=0.88&overlays=overview,wtfe_point_clean,wtfe_line_clean,wtfe_point_harmless,wtfe_line_harmless,wtfe_point_modified,wtfe_line_modified_cp,wtfe_line_modified,wtfe_point_created,wtfe_line_created_cp,wtfe_line_created このビューではリマッピングの説明 http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Remapping にある、Potlatch2やJOSMで赤色で取り扱っている下記2種類のデータに加えて まだ諾否を決めていないマッパーが最初に新規作成したノードやウェイも 削除される可能性が高いものとして赤く表示しています。 1)暗い赤のアウトラインは "オリジナルのマッパーがノーと言った"ことを意味します。 間違いなく置き換える必要があります。 2)透明な赤のアウトラインは "後から編集した人がノーと言った"ことを意味します。 おそらく置き換える必要があります。 この「OSM Inspector」によって来年4/1(予定)に消える出あろうデータが 赤く可視化されたことで、その影響範囲の広さが明らかになりました。 ざっと見たところ削除が予想されるデータは以下の通りです。 北海道:行政界、札幌の道路、公共施設などのPOI 東北:公共施設などのPOIや一部の道路(おそらく震災対応) 関東:行政界、一部の道路、一部の鉄道 北陸:一部の道路、POI 東海:全般的に少ない 近畿:多くの森林、多くの道路(特に大阪) 中国:森林、行政界 四国:森林、行政界 九州:一部の道路、行政界、森林 2.注意点 ・現時点で明らかに必要と思われるのは、ikiyaさんも注意喚起してくださったように これからの新しいマッピングにおいて、知らぬ間に4/1に消える可能性の高いデータ上に 編集を加えてしまった、ということが無いようにすることだと思われます。 ・既存のデータに手を加える際には、リマッピングを意識してやっている場合は良いですが そうでない場合にも自分の編集しようとしているエリアの状況を「OSM Inspector」で 確認しておき、赤い色が掛かっているエリアを編集する際には注意して (できればリマッピングの視点で)マッピングした方が良いと思われます。 3.odbl=cleanタグについて 現在の編集履歴だけではリマッピングが完了したのかどうか判断できない場合があるため 各自がリマッピングでODbLクリーンな状態にした場合には「odbl=clean」を付記して、 そのことを明示しよう、という提案がなされました。 http://lists.openstreetmap.org/pipermail/legal-talk/2011-December/006778.html このタグはデータベースからの削除対象の判断に有効と思われます。 このタグを付ける必要があるのはリマッピング結果についてだけであり 従来の、あるいはこれから新規作成するODbLクリーンなデータにわざわざ付ける必要はありません。 このタグについては取り扱いがまだ確定している訳ではありませんが OSMFも推奨しており、コミュニティの反応も概ね賛成のようです。 http://lists.openstreetmap.org/pipermail/legal-talk/2011-December/006795.html そこで、日本のコミュニティとしてもリマッピングの際の推奨ということにして 気付いたらできるだけこのタグも付ける、ということにしたいのですが いかがでしょうか。 尚、ODbLクリーンなデータの定義については下記にまとめられています。 http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Open_Data_License/What_is_clean%3F 4.その他、みなさんのご意見を聞きたい点 ・上述の消えることが予想されるデータについて、何らかの対策が必要でしょうか。 具体的な対策やご意見がありましたらご提案ください。 ・リマッピングは場所によっては、編集が多数繰り返されている場合や 長いウェイに影響が及んでいる場合など、その確認と修正に非常に手間がかかる 作業です。 マッピングそのものに割けるパワー自体が少ない中では、 今回のような後ろ向きの作業にマンパワーをかけるよりも、 このまま放置して消えた後にマッピングし直す という考えもあると思います。 忌憚の無いご意見をお待ちしております。 11/12/14 ikiya <insidekiwi...@yahoo.co.jp>: > ikiyaです。 > > 東さんからも紹介がありましたようにリマッピングが提案されています。 > http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Remapping > OSM Inspectorのサイトでも削除対象のデータが確認できるLicenseChangeという表示モードが公開されました。(赤色、黄色表示が対象) > http://bit.ly/rRaxXH > > Potlatch2やJOSMいずれも削除対象のデータを確認しての編集は可能となっています。 > (JOSMはLicenseChangeのプラグイン使用 > http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JOSM/Plugins/LicenseChange ) > > > OSM-talkメーリングリストでも話題になっていますが、 > 削除対象データと知らずに他のライセンス承認ユーザーが > その削除対象データにタグ付けや再編集をかけることがないようにと思います。 > > せっかく丁寧に編集してもその元データに削除対象となる履歴が > あれば消える可能性があります。 > > (下記の東さんの解説) >>最終的な取り扱いはまだ結論が出ていませんが、下記に該当するデータについては >>ライセンス切替のタイミングで取り除かれる可能性があります。 >>1.最初に編集したマッパーが新しい投稿規約にノーと言った場合。 >>2.後から編集したマッパーが新しい投稿規約にノーと言った場合。 >>3.最初に編集したマッパーまたは後から編集したマッパーがまだ新しい投稿規約の諾否を決めていない場合。 > > 既存のデータを編集する際は、是非そのデータが削除対象になっていないか > Potlatch2やJOSMで確認することをお勧めします。 > > --- On Sat, 2011/12/10, Shu Higashi <s_hig...@mua.biglobe.ne.jp> wrote: > > OSMFJからのお知らせです。 > > 確定ではありませんが、ライセンス切替日が来年4/1で提案されました。 > http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Open_Database_License/Implementation_Plan > OSMFは引き続き新しい投稿規約に対する態度を決めていない方への説得が重要と考えており > 近々、個人宛にお知らせが送られることになっています。 > (下記の3.に相当。もしかしたら既にお知らせが送られているかもしれません) > > 最終的な取り扱いはまだ結論が出ていませんが、下記に該当するデータについては > ライセンス切替のタイミングで取り除かれる可能性があります。 > > 1.最初に編集したマッパーが新しい投稿規約にノーと言った場合。 > 2.後から編集したマッパーが新しい投稿規約にノーと言った場合。 > 3.最初に編集したマッパーまたは後から編集したマッパーがまだ新しい投稿規約の諾否を決めていない場合。 > (Potlatch2では右上の「オプション」ボタンから「Show licence status」にチェックを入れると > 上記の対象データに対して上から順に「濃い赤」「薄い赤」「オレンジ」の色が付いて見えます) > > 一方、ライセンス切替日までにできることとして「リマッピング」が提案されています。 > http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Remapping > > 上記1.〜3.に相当する部分は、ユーザ数では日本でさほど数は多くないのですが > 主要な道路などにおいては編集が繰り返されており、ウェイの一部にでも > 該当部分があると影響範囲はウェイ全体に及ぶため、影響範囲が意外と広がっている > ところがあります。 > > そこで、今後のマッピングにおいては可能な範囲でエディタ上でライセンス状態 > (上記の色分け)を確認しながら、色の付いているものについては > 従来よりもマップの精度等を改善することと合わせて置き換えて行こう > とする「リマッピング」が呼びかけられています。 > > ある日突然データが消えてしまわないように > まずはみなさんの地元あたりからでも、リマッピングを始めてみてはいかがでしょうか。 > 操作手順は上述のWikiを参照ください。 > > 操作の上で判断に迷うケースがあるかもしれませんので > そういった場合はこのML上で意見交換しながら進めて行ければと思います。 > > 【データの置き換えに関する考え方の例】 > 1.ウェイ/クローズドウェイ > ・GPSログから再トレースすることができます。 > ・Bing画像がある場合は画像位置ズレの有無を確認して再描画することができます。 > ・Yahoo/ALPSデータをインポートできます。(道路名も分かります) > ・国土数値情報からのインポートデータは再度インポートすることもできますが > その前により精度の高い他のソース利用を検討してみてください。 > ・オルソ画像はたいていの場合Bing画像で置き換えたほうが高い精度が期待できます。 > (位置ズレは要注意) > 2.ノード > ・国土数値情報からのインポートはウェイと同様。 > ・Yahoo/ALPSデータをインポートできます。(OSMFJで準備中) > 3.リレーション > ・対応が少し複雑かもしれません。そのようなデータがあった場合には > 対応を相談しましょう。 > 4.その他補足 > ・Potlatch2でのライセンスステータス表示機能は割と重たいので > ご注意ください。 > ・編集履歴の多いウェイはPotlatch2では履歴を開けない場合があります。 > この場合はJOSMプラグインで見てください。 > ・この作業はあわててやる性質のものでは無いと思われるので > 相談しながら進めましょう。 > > 【実例】 > 下記ウェイはPotlatch2の編集モードでライセンスステータス「オン」にすると > ウェイの周囲が薄い(半透明の)赤で囲まれています。 > http://www.openstreetmap.org/browse/way/39896033 > 履歴を見ると > http://www.openstreetmap.org/browse/way/39896033/history > 3番目に編集している「lmaa_du_osm-korinthenkacker」という > アカウントの方が新しい投稿規約を拒否しています。 > > アカウントごとのライセンスステータスは > http://fred.dev.openstreetmap.org/license/ > や > http://hdyc.neis-one.org/ > などで分かります。 > > リマッピング方法としては、この方が編集したノードやタグを取り除き > 他の(Bingなどの)リソースで新たにマッピングすることになります。 > この例ではウェイの長さは限定的で、Bing画像も使えるので、 > この薄い赤のウェイ全体をBingからトレースし直しても良いでしょう。 > このウェイには元々、道路の番号(ref)が記述されていないので、 > この機に地元の方がローカルナレッジやYahoo/ALPSデータを元に > refを記述すれば、元の状態より改善されることになります。 > > _______________________________________________ > Talk-ja mailing list > Talk-ja@openstreetmap.org > http://lists.openstreetmap.org/listinfo/talk-ja > _______________________________________________ Talk-ja mailing list Talk-ja@openstreetmap.org http://lists.openstreetmap.org/listinfo/talk-ja