Re: [OSM-ja] 北海道の廃線マッピングの対応について

2019-05-31 スレッド表示 Satoshi IIDA
いいだです。

> muramototomoyaさん
紹介ありがとうございます。
僕もそのスレッド読んだのですが、個人の意見や主張がかなり入り込んでいて、
どうしたものかなー、と思っていました (^^;
特に結論らしい結論もでていないように見えたので。
とはいえ、参考にはなるので、「そういう意見もあるんだ」というかんじかな、と思っています。
(個人的には特に、「Wikipediaだけ」とか「Wikidataだけ」といったように、
単一ソースでだけ考えて互換性などを議論しているきらいがあるのが気になりました)

> どこまでが「事実情報」であるのかは明確にしてほしい
翻って、では日本において「事実とは何か」というのはなかなか難しいところだな、と思っています。
逆に言えば、「事実情報」=「著作権法上で著作性が認められない場合」ということになりますので、
これまでの判例や解説をつらつらあたってみたのですが、
やはりどうも、ウェブページに掲載されている住所や電話番号程度の情報は、
著作権では保護できない可能性が高いのでは、と考えています。

データベースの構造を守っている判例(NTTタウンページ事件、旅nesPro事件)や、
逆に、データベースに入っているデータ自体には著作性が認められないケースも(翼システム事件、住宅ローン商品金利情報)あります。
そして、著作性が否定されていてもビジネス的に影響がある場合、
著作権ではなく一般不法行為(つまり、「営業妨害」)によって救済を行っている例(同: 翼システム事件)もあります。
(このへんはスクレイピング関連の裁判や、AI・ビッグデータに関する権利保護の経産省ガイドラインも参照したほうがよいかもしれません)

https://storialaw.jp/topics/3309
https://business.bengo4.com/practices/689
https://www.soei.com/blog/2016/06/15/%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%AE%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9%E4%BE%B5%E5%AE%B3/
https://business.bengo4.com/practices/506
https://business.bengo4.com/articles/224
https://storialaw.jp/blog/4831

と、いうわけで、「事実情報とはなにか(法的な視点で)」という観点で考えると、
これまでの日本OSMの慣例よりもかなり広い範囲が許容されることになるのかな、と思っています。
ただ、それだと他の地図等からの転載も含めて危なっかしい運用になることも事実であり、
個人的には、先日投稿したとおり、

「Wikipediaの属性情報(名称など)をOSMに投入する場合、他の書籍や現地記述などの情報源も参照し、
それがWikipediaのみの記載ではなく事実であることが確認できればOK」

というところになるのかな、と思っています。
情報として、複数ソースによって再現可能性が発生することが重要かな、と。

公式ウェブページでも情報が古い場合はしばしばあるので、
なにかしら他の情報源も参照したいな、という気持ちです。
また、「例えば食べログ、scuel.meのような二次情報をソースとすべきでない」についても同意です。
この判断でゆくと、商用地図は二次情報にあたるかと思いますので、単一のソースとすべきではない、という整理になるのかな。





2019年5月31日(金) 21:42 tomoya muramoto :

>
> いいださんがOSM-talkの関連議論をTwitterで紹介していたので、要約してみました。いろんな人の意見が入っているので、一貫した説明にはなっていません。
>
> https://lists.openstreetmap.org/pipermail/talk/2018-May/080662.html
> * WikipediaはODbLと非互換なので使わない。
> * WikidataはCC0なので使える。
> * 事実情報は著作権で保護されない。WikipediaでもWikidataでも事実情報なら使える。
> *
> Googleマップの位置情報をWikipediaにコピーするのは推奨されている。それがWikidataにコピーされている。OSMにWikipedia/Wikidataの情報をいれるのは危ない。
> *
> たとえ元がGoogleマップのデータであっても、OSM編集時に参照しているデータがCC0であれば大丈夫。WikimediaがGoogleと使用を合意しているかもしれないし。
> * 権利者から訴えられなければOSMに何を入れてもいいわけではない。米国ではCC0でもODbLと非互換なケースもある。
> * OSMはデータソースには非常に注意深く対処してきた。
> * ライセンスの問題とは別である。Wikipedia/WikidataがOSMにデータ使用を許可したとしても、データがシロであるとは限らない。
> *
> OSMは自分で調査したon-the-groundでverifiableなデータを使うべき。もしくは一次データの所有者から許可をもらったもの。とはいえ現実にはWikipedia/Wikidataからデータをコピーしたデータは多い。今後問題になるかも。
> *
> WikidataがCC0であることは、第三者が権利を有していないことを意味するのではない。Wikidataは権利を主張しないと宣言しているだけである。
>
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Re: [OSM-ja] 北海道の廃線マッピングの対応について

2019-05-31 スレッド表示 tomoya muramoto
いいださんがOSM-talkの関連議論をTwitterで紹介していたので、要約してみました。いろんな人の意見が入っているので、一貫した説明にはなっていません。

https://lists.openstreetmap.org/pipermail/talk/2018-May/080662.html
* WikipediaはODbLと非互換なので使わない。
* WikidataはCC0なので使える。
* 事実情報は著作権で保護されない。WikipediaでもWikidataでも事実情報なら使える。
*
Googleマップの位置情報をWikipediaにコピーするのは推奨されている。それがWikidataにコピーされている。OSMにWikipedia/Wikidataの情報をいれるのは危ない。
*
たとえ元がGoogleマップのデータであっても、OSM編集時に参照しているデータがCC0であれば大丈夫。WikimediaがGoogleと使用を合意しているかもしれないし。
* 権利者から訴えられなければOSMに何を入れてもいいわけではない。米国ではCC0でもODbLと非互換なケースもある。
* OSMはデータソースには非常に注意深く対処してきた。
* ライセンスの問題とは別である。Wikipedia/WikidataがOSMにデータ使用を許可したとしても、データがシロであるとは限らない。
*
OSMは自分で調査したon-the-groundでverifiableなデータを使うべき。もしくは一次データの所有者から許可をもらったもの。とはいえ現実にはWikipedia/Wikidataからデータをコピーしたデータは多い。今後問題になるかも。
*
WikidataがCC0であることは、第三者が権利を有していないことを意味するのではない。Wikidataは権利を主張しないと宣言しているだけである。
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Re: [OSM-ja] 北海道の廃線マッピングの対応について

2019-05-24 スレッド表示 Ryosuke Amano
横浜のあまのです。〉ウェブサイト上の記載内容をソースとする個人的には石野様の意見に近く公式サイト以外のウェブサイトはソースとすべきではないと考えます。(=muramoto様の意見に対してウェブサイト情報もソースとして、ただし参照としてならよいと考える)ただしその公式サイトであっても、より正式に広報・公告するページがあれば(または閲覧参照できれば)、そちらを優先すべきと考えます。例で出ていた仙人峠道路の場合、石野様が提示された三陸国道事務所釜石維持出張所の解説ページhttp://www.thr.mlit.go.jp/sanriku/10_iji/kamaishi/sennin/sennin.htmlではなく、三陸国道事務所「記者発表資料」にある例えばhttp://www.thr.mlit.go.jp/sanriku/01_press/pdf/2007/071219.pdfをソースとして参照した方がよいと考えます。〉「バス会社の時刻表にあるバス停の名前など」運賃検索や乗車経路検索の機能が付加してあるページならまだしも、自社の運行系統図をpdf等の形式で公開している場合はソースとして参照していいと思います。これはバス会社がwebサイト閲覧者への広報のために作ったことが明白であり、閲覧者は原則二次加工が出来ない形式になっているからです。また多くの場合、現地のバス停やバス車内にも同じものが掲出されています。例えば、https://www.keihanbus.jp/local/pdf/bus_route_kori.pdf同様に「ウェブサイト上の店名、住所、電話番号など」も、個人商店や地域限定チェーン店など、もし第三者がそのソースを疑って他の方法で検証しようとした際に再現可能なものであれば、ソースとして参照していいのではないかと思います。ただし、こと個人商店の場合は営業時間はもとより、下手をすると表札や看板も無く現地調査では全く判らない場合もあるので、なおのことウェブサイト情報の作成管理者が商店主で正確なものであれば参照したいところです。なおウェブサイト情報をソースとして参照する場合は、必ずsource_ref=(参照先URL)を入れるべきです。そこでWikipediaからの参照はバレますので排除できるかと思います。また〉例えば食べログ、scuel.meのような二次情報をソースとすべきでない当然賛成です。アマノ リョウスケ___
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Re: [OSM-ja] 北海道の廃線マッピングの対応について

2019-05-24 スレッド表示 tomoya muramoto
>現地にもほぼ記載がない、あるいは調べることができないけれども事実である、というものがあると思っていて。
>例えばpower関連のviltageタグや、railwayで使われるgauge, frequency, voltageタグあたりは
>現地の記載ではなく、かなりの確率で、なにかしらの情報源を参照しているであろう、と思っていたりします。

私は、インフラ系は特に業務に携わるなどにより詳しい人が多いので、目の前で何らかの資料を参照しなくても自分の知識のみでマッピングできる人もいるであろうと解釈しています。source=knowledgeかと。

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Re: [OSM-ja] 北海道の廃線マッピングの対応について

2019-05-24 スレッド表示 tomoya muramoto
>JA:Available
Dataのページにある「ウェブサイト上の店名、住所、電話番号など」が「事実情報」としてマッピング可能であるという記述からは、どのようなウェブサイトならば利用してよいのかということが読み取れないからです。

なるほど。たしかにこの記述から判断すると、『「Wikipediaに記載された名称」は「事実情報」としてマッピング可能である』と読み取れますね。気が付きませんでした。

実のところ、私は公式サイトのウェブサイトであってもソースとするべきではない、という立場です。公式サイトであってもOSMに投入する許諾が得られていないためです。ですので国土交通省のページを参照していたとしても、もの申していた可能性はあります。ただ、釜石維持出張所のページは自由なデータ利用を謳っているので、許容範囲なのかなとは思いますが。
http://www.thr.mlit.go.jp/sanriku/10_iji/kamaishi/link/link.html

改めてJA:Available Dataを読むと、
「ウェブサイト上の店名、住所、電話番号など」「バス会社の時刻表にあるバス停の名前など」「ウェブサイトのURL」
は除外したほうが良いんじゃないかなぁと個人的には思います。とはいえ、一番重要なのは「合意形成」ですので『どのような「事実情報」もマッピング可能である』との合意形成が得られれば、もちろんそれに従います。(JA:Available
Dataは長く運用されており、実質的に合意形成が確立されていると言えるかも?)

ただその場合、どこまでが「事実情報」であるのかは明確にしてほしいです。Wikipediaには所在地を始め様々な情報が掲載されているためです(所在地、座標データは「事実情報」ですよね?)。

>レストラン、病院などの住所、電話番号、営業時間などの情報についても、例えば食べログ、scuel.meのような二次情報をソースとすべきでない
当然ながら同意します。

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Re: [OSM-ja] 北海道の廃線マッピングの対応について

2019-05-24 スレッド表示 石野貴之
石野です。

私も、wikipediaをソースとして事実情報を記すのは違法ではなくても規範としては避けるべきであるというスタンスであり、
「李下に冠を正さず」を全面的に支持します。但し、wikipediaソースの情報を直ちに削除すべきというのには反対であり、性善説で対応すべきと考えます。

というのは、JA:Available Dataのページにある「ウェブサイト上の店名、住所、電話番号など」が「事実情報」としてマッピング可能であるという
記述からは、どのようなウェブサイトならば利用してよいのかということが読み取れないからです。

私は、公式サイト以外のウェブサイトはソースとするべきでない、という立場ですが、muramotoさん、いいださんも同じ考えでしょうか。
例えば、muramotoさんのコメントされているこの変更セット(釜石峠道路)
https://www.openstreetmap.org/changeset/67615138
では、IC名称のソースをwikipediaではなく、国土交通省のページ
http://www.thr.mlit.go.jp/sanriku/10_iji/kamaishi/sennin/sennin.html
とすれば問題がなかったということになるのでしょうか。
(位置は現地調査or地理院地図やmapillaryなどの許諾されたソースによるしかなさそうですが。)

また、レストラン、病院などの住所、電話番号、営業時間などの情報についても、例えば食べログ、scuel.meのような二次情報を
ソースとすべきでないと私は思いますが、これも皆様の共通認識として成り立っているのでしょうか。

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Re: [OSM-ja] 北海道の廃線マッピングの対応について

2019-05-23 スレッド表示 Satoshi IIDA
いいだです。

>
念のため確認ですが、いいださまのご意見も「法的にOKであろうと、OpenStreetMapの内部規範としてNG」「許諾されたソース以外使わない」→「
Wikipediaの属性情報(名称など)をOSMに投入するのは運用規定としてNG」ということでよろしかったでしょうか?

「Wikipediaの属性情報(名称など)をOSMに投入する場合、他の書籍や現地記述などの情報源も参照し、
それがWikipediaのみの記載ではなく事実であることが確認できればOK」

というかんじです。
Wikipediaそのままをコピるのは、(法的にはOKだと思うので積極的に消しはしないけど)推奨される行為ではない=NGに近い行為と認識しています。
他方、Wikipediaをちょっとでも参照したらNG、となるのは避けたい、という意図です。

というのも、Wikipediaなどをきっかけに調査することが多いであろうタグとして、
現地にもほぼ記載がない、あるいは調べることができないけれども事実である、というものがあると思っていて。
例えばpower関連のviltageタグや、railwayで使われるgauge, frequency, voltageタグあたりは
現地の記載ではなく、かなりの確率で、なにかしらの情報源を参照しているであろう、と思っていたりします。

https://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Tag:power%3Dline
https://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Tag:railway%3Drail

合意をとったうえで、グローバルのMLで質問したり、OSM wikiに記載するのは賛成します。





2019年5月24日(金) 7:16 tomoya muramoto :

> いいださま
>
> お返事ありがとうございます。
>
> いいださまのコメントで気づかされましたが、確かに「法(著作権)」「規約」「規範」をひっくるめてしまっていたようです。
>
> 改めて私の意見を述べます。私が反対するポイントは「規範」です。
>
> 私の理解では、OSMはこれまでデータソースにはかなりの厳格さを求めてきました。"Whiter than
> white"という言葉も聞きます。まさに「李下に冠を正さず」「法的にOKであろうと、OpenStreetMapの内部規範としてNG」がOSMのスタンスかと思います。
>
> Wikipedia記載の名称をOSMに投入するのは、「李下に冠を正さず」を崩すものと私は考えます。その場合、legal-talk等でまず合意を取る必要があるのではないでしょうか。少なくとも日本コミュニティ内で合意をとって、osm
> wikiに明記する必要があるのではないでしょうか。
>
> また、「Wikipedia記載の名称は『事実』であるのでOSMに投入してOK」となった場合、関連して様々な課題が生じることが予想されます。興浜南線の線形、興浜南線が現在廃線であること、興浜南線の開業・廃止日など様々な情報が『事実』であると思いますので、Wikipediaを参照してOSMに投入してOKとなります。しかしWikipediaは二次ソース情報を集約したものであり、一次ソース情報(local
> knowledge, ground
> truth)を是とするOSMとはマッチしにくいと思います。どこまでがOSMに投入してよい『事実』であるのかも、事前協議が必要と考えます。
>
> 念のため確認ですが、いいださまのご意見も「法的にOKであろうと、OpenStreetMapの内部規範としてNG」「許諾されたソース以外使わない」→「
> Wikipediaの属性情報(名称など)をOSMに投入するのは運用規定としてNG」ということでよろしかったでしょうか?
>
> 他の方のご意見もお伺いしたいですが、合意が得られましたらJA:Available_Dataに記載しておこうと思います。
> https://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Available_Data
>
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Re: [OSM-ja] 北海道の廃線マッピングの対応について

2019-05-23 スレッド表示 tomoya muramoto
いいださま

お返事ありがとうございます。

いいださまのコメントで気づかされましたが、確かに「法(著作権)」「規約」「規範」をひっくるめてしまっていたようです。

改めて私の意見を述べます。私が反対するポイントは「規範」です。

私の理解では、OSMはこれまでデータソースにはかなりの厳格さを求めてきました。"Whiter than
white"という言葉も聞きます。まさに「李下に冠を正さず」「法的にOKであろうと、OpenStreetMapの内部規範としてNG」がOSMのスタンスかと思います。

Wikipedia記載の名称をOSMに投入するのは、「李下に冠を正さず」を崩すものと私は考えます。その場合、legal-talk等でまず合意を取る必要があるのではないでしょうか。少なくとも日本コミュニティ内で合意をとって、osm
wikiに明記する必要があるのではないでしょうか。

また、「Wikipedia記載の名称は『事実』であるのでOSMに投入してOK」となった場合、関連して様々な課題が生じることが予想されます。興浜南線の線形、興浜南線が現在廃線であること、興浜南線の開業・廃止日など様々な情報が『事実』であると思いますので、Wikipediaを参照してOSMに投入してOKとなります。しかしWikipediaは二次ソース情報を集約したものであり、一次ソース情報(local
knowledge, ground
truth)を是とするOSMとはマッチしにくいと思います。どこまでがOSMに投入してよい『事実』であるのかも、事前協議が必要と考えます。

念のため確認ですが、いいださまのご意見も「法的にOKであろうと、OpenStreetMapの内部規範としてNG」「許諾されたソース以外使わない」→「
Wikipediaの属性情報(名称など)をOSMに投入するのは運用規定としてNG」ということでよろしかったでしょうか?

他の方のご意見もお伺いしたいですが、合意が得られましたらJA:Available_Dataに記載しておこうと思います。
https://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Available_Data

muramoto
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Re: [OSM-ja] 北海道の廃線マッピングの対応について

2019-05-23 スレッド表示 Satoshi IIDA
いいだです。
お返事遅れてすみません。

>> 地物の属性をWikipediaから(文章をそのまま使っているわけではないので"問題ない"と思う)
> Wikipediaの属性情報(名称など)をOSMに投入しても問題ないとのご意見でしょうか?

名称それ自体には著作性が存在しえないので、法的には問題ないのではないかと感じています。

ただし、「李下に冠を正さず」ではありませんが、あまり推奨された行動であることは間違いなく、
現地表記や書籍の記述等、別ソースも活用して、
それが「事実である(=著作性がない)」ことを確認するのが強く推奨される行動とは思います。
(場合によっては、nameではなく official_nameや alt_nameにすべきWikipediaの項目もあるでしょう)

> Googleマップに登録された店舗名称などをOSMにコピーするのがダメな理由がなくなってしまう
ちょっと重箱の隅になってしまうかもしれませんが、
Google Mapsは、著作権をもとに権利を主張しているわけではなく、
あくまでも彼らの利用規約のなかで転載を禁じてい「ました」。
(以前はGoogle Mapsに©表示がなかったために明確だったのですが、
最近のMapsには©googleが表示されるようになっています。なので「禁じていました」で過去形にしています。
禁止規約 2条 aおよびb、のあたりが該当していて、特にbで「コンテンツ」としているのが顕著です)
https://www.google.com/intl/ja/help/terms_maps/

なので、(少なくとも日本国の著作権法上で)著作権的にOKな事実情報であっても、
利用規約的に転載がNGであると主張してくる可能性がある、と認識しています。

そして実際のところ、他の地図プラットフォームでそこまで考えて規約を設定しているところはほとんど無いので、
そういうところからは実は転載し放題なのではないか、という意見もあるかもしれません。
ただ、そこは「法的にOKであろうと、OpenStreetMapの内部規範としてNG」
(および、国外からの指摘に対して説明し返すのが非常に困難なうえ、国内の裁判例としても微妙ライン)ということで
「許諾されたソース以外使わない」というのは妥当な運用規定なのではないかな、と感じています。







2019年5月17日(金) 19:34 tomoya muramoto :

> こちらでも議論が進んでいるようなので少しだけ。
>
> >地物の属性をWikipediaから(文章をそのまま使っているわけではないので"問題ない"と思う)
>
> Wikipediaの属性情報(名称など)をOSMに投入しても問題ないとのご意見でしょうか?
>
> 私はこれには反対です。
> これを許容した場合、Googleマップに登録された店舗名称などをOSMにコピーするのがダメな理由がなくなってしまうと思います。
>
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Re: [OSM-ja] 北海道の廃線マッピングの対応について

2019-05-17 スレッド表示 tomoya muramoto
こちらでも議論が進んでいるようなので少しだけ。

>地物の属性をWikipediaから(文章をそのまま使っているわけではないので"問題ない"と思う)

Wikipediaの属性情報(名称など)をOSMに投入しても問題ないとのご意見でしょうか?

私はこれには反対です。
これを許容した場合、Googleマップに登録された店舗名称などをOSMにコピーするのがダメな理由がなくなってしまうと思います。
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Re: [OSM-ja] 北海道の廃線マッピングの対応について

2019-05-16 スレッド表示 石野貴之
石野です。いいださん返信ありがとうございます。

2019年5月17日(金) 11:15 Satoshi IIDA :

> 2. 地物の属性をWikipediaから(文章をそのまま使っているわけではないので"問題ない"と思う)
>

ここもガイドラインを決めておきたいところですね。例えば名前は著作性のない「事実情報」なので、nameタグの表記をWikipediaをもとに書いても良いのかどうかなど…。


> 3. 始点と終点などの参照としてGoogle Street
> Viewなどを利用(位置情報をそのまま使っているわけではないので"問題ない"と判断している?)
>
> ひとまず、参照として使ってもらうのは避けていただいたほうがよいのかな、と連絡した上で、
> 即座に消すかどうかは、他のかたの意見も週明けくらいまでお待ちしたいです。
> なお、例えばMapillaryなどのアプリを使って、マップされた廃線の位置を撮影してもらい、
> 「事実である」ことを確認すれば、今回の件については消さなくてもよいのではないか、とも感じます。
>
> これには異論ありません。


> > (1) Googleマップをもとにマッピングしたい地物の当たりをつける⇒(2) 実際に現地へGo⇒(3) 現地調査をもとにマッピング
> の流れは許容されると考えられるでしょうか。
>
> 個人的には、許容範囲内です。
> 1. 現地調査を挟んでおり、それが「事実である(=著作性がない)」ことが確認できていることが重要なポイントです。
> 例えば、「Googleマップをもとに」のところを、他の権利主体に変えてみると、わかりよいのじゃないかと思います。
> (例: 「旅行雑誌Aをもとにマッピングしたい地物の当たりをつける」というかんじ)
>
> これは一安心です。

ところで、ライセンスを侵害せずに堂々と廃線マッピングができる方法があることに気づきました。古い地理院タイルです!
http://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
にある「国土画像情報」の「第一期」なら撮影が1974-1978年で、かつほぼ全国をカバーしているようです。
問題の「興浜南線」についても、鮮明とはいえませんが線路らしきものが見えています。これを彼に伝えれば皆が幸せになれるのは間違いないでしょう。

石野 貴之
yumean1...@gmail.com

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Re: [OSM-ja] 北海道の廃線マッピングの対応について

2019-05-16 スレッド表示 Satoshi IIDA
いいだです。

うーん、個人的には、黒寄りのグレー、という印象です。
あとでChangeset commentにも書きますが、整理するとこんなかんじかと思っています。

1. ジオメトリはBingからトレース(間違いなく、問題ない)
2. 地物の属性をWikipediaから(文章をそのまま使っているわけではないので"問題ない"と思う)
3. 始点と終点などの参照としてGoogle Street
Viewなどを利用(位置情報をそのまま使っているわけではないので"問題ない"と判断している?)

ひとまず、参照として使ってもらうのは避けていただいたほうがよいのかな、と連絡した上で、
即座に消すかどうかは、他のかたの意見も週明けくらいまでお待ちしたいです。
なお、例えばMapillaryなどのアプリを使って、マップされた廃線の位置を撮影してもらい、
「事実である」ことを確認すれば、今回の件については消さなくてもよいのではないか、とも感じます。

> (1) Googleマップをもとにマッピングしたい地物の当たりをつける⇒(2) 実際に現地へGo⇒(3) 現地調査をもとにマッピング
の流れは許容されると考えられるでしょうか。

個人的には、許容範囲内です。
1. 現地調査を挟んでおり、それが「事実である(=著作性がない)」ことが確認できていることが重要なポイントです。
例えば、「Googleマップをもとに」のところを、他の権利主体に変えてみると、わかりよいのじゃないかと思います。
(例: 「旅行雑誌Aをもとにマッピングしたい地物の当たりをつける」というかんじ)




2019年5月17日(金) 2:45 石野貴之 :

> 石野です。
>
> Wikipediaだけならまだしも、Google Street Viewとなるとこれは確信犯に見えます。
>
> チェンジセットのコメントを引用します。
> --ここからgranitschädel
> さんのコメントを引用--
> Ok, then I explain it more accurate. For mapping I use the normal Bing
> Satellite Map everytime (In my homecountry I use high-quality satellite
> photos from state surveying service of Saxony,they are released for common
> use). But sometimes I compare the Map with Google Maps and Google Street
> View to clarify the route of the railways. But I never used Google Products
> as a base for my mapping, so I think that none violation happens.
> --引用ここまで--
> あくまでベースマップはBingであるとの主張のようですが、Google製品と「比較」しながらマッピングするのは許容されないと私も思います。
>
> 念のために確認しますが、
> (1) Googleマップをもとにマッピングしたい地物の当たりをつける⇒(2) 実際に現地へGo⇒(3) 現地調査をもとにマッピング
> の流れは許容されると考えられるでしょうか。
>
> 石野 貴之
> yumean1...@gmail.com
>
> 2019年5月17日(金) 0:09 Satoshi IIDA :
>
>>
>> いいだです。
>>
>> ひとまずの情報共有ということで。
>> Twitterでmuramototomoyaさんよりご連絡いただき、
>> (いまのところ)北海道を対象に廃線をマッピングされていたかたが、
>> Google Street Viewを参照してマッピングしていたことがわかりました。
>>
>> muramototomoyaさんとyumean1119さんでいまやりとりいただいていますが、
>> 必要に応じてリバートなどの処置を行います。
>>
>> https://www.openstreetmap.org/changeset/70166605
>> https://twitter.com/muramototomoya/status/1129020203881226241
>>
>>
>>
>>
>> --
>> Satoshi IIDA
>> mail: nyamp...@gmail.com
>> twitter: @nyampire
>> ___
>> Talk-ja mailing list
>> Talk-ja@openstreetmap.org
>> https://lists.openstreetmap.org/listinfo/talk-ja
>>
> ___
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Re: [OSM-ja] 北海道の廃線マッピングの対応について

2019-05-16 スレッド表示 石野貴之
石野です。

Wikipediaだけならまだしも、Google Street Viewとなるとこれは確信犯に見えます。

チェンジセットのコメントを引用します。
--ここからgranitschädel 
さんのコメントを引用--
Ok, then I explain it more accurate. For mapping I use the normal Bing
Satellite Map everytime (In my homecountry I use high-quality satellite
photos from state surveying service of Saxony,they are released for common
use). But sometimes I compare the Map with Google Maps and Google Street
View to clarify the route of the railways. But I never used Google Products
as a base for my mapping, so I think that none violation happens.
--引用ここまで--
あくまでベースマップはBingであるとの主張のようですが、Google製品と「比較」しながらマッピングするのは許容されないと私も思います。

念のために確認しますが、
(1) Googleマップをもとにマッピングしたい地物の当たりをつける⇒(2) 実際に現地へGo⇒(3) 現地調査をもとにマッピング
の流れは許容されると考えられるでしょうか。

石野 貴之
yumean1...@gmail.com

2019年5月17日(金) 0:09 Satoshi IIDA :

>
> いいだです。
>
> ひとまずの情報共有ということで。
> Twitterでmuramototomoyaさんよりご連絡いただき、
> (いまのところ)北海道を対象に廃線をマッピングされていたかたが、
> Google Street Viewを参照してマッピングしていたことがわかりました。
>
> muramototomoyaさんとyumean1119さんでいまやりとりいただいていますが、
> 必要に応じてリバートなどの処置を行います。
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> https://www.openstreetmap.org/changeset/70166605
> https://twitter.com/muramototomoya/status/1129020203881226241
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[OSM-ja] 北海道の廃線マッピングの対応について

2019-05-16 スレッド表示 Satoshi IIDA
いいだです。

ひとまずの情報共有ということで。
Twitterでmuramototomoyaさんよりご連絡いただき、
(いまのところ)北海道を対象に廃線をマッピングされていたかたが、
Google Street Viewを参照してマッピングしていたことがわかりました。

muramototomoyaさんとyumean1119さんでいまやりとりいただいていますが、
必要に応じてリバートなどの処置を行います。

https://www.openstreetmap.org/changeset/70166605
https://twitter.com/muramototomoya/status/1129020203881226241




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