nazotoko の渡邊です。

2009/10/1 S.Higashi <s_hig...@mua.biglobe.ne.jp>:
> 先例の少ないことをやろうとすると、いろいろ考慮しなければならないと
> 今更ながら勉強になります。

実はそんなに新しいことをやってる気がしてないです。FrickrもPicasaも載せる地図が違うとか目的が違うけど、基本的に同じ機能が存在しています。

写真にプライベートなもの、他の著作物を撮らないでくださいと言うのは、撮る人に当然ある制限で、もう結構議論されつくされていると思ってます。
http://wiki.openstreetmap.org/wiki/Ja:Mapping_techniques
にプライバシーに関する意見がちょっとかかれています。

> 私自身が写真をアップして、まずやりたいと思っていたのは、
> 参加者の裾野を広げることを目的としたPOIの代行入力です。
> この目的に照らして考えると
> 写真はPOIを入力するためのトランザクションなので、
> どちらかといえば用済み後は廃棄・返却・リンク削除
> などの処置が望ましいのではないかと思います。
> この場合、不特定多数に公開されるのは編集後のOSMデータとしてのタグ
> だけなので、問題は比較的少ないかと思います。

私のやろうとしているのは、単なるリンク集なので、消してくれといわれたら、当然消しますし、オリジナルの写真もなくなったら、消すのですが、OSMとしては消すべきではないのでしょう。これは、OSMはwikipedia
同様に、地図に正しい情報であると証明できる証拠を欲しがっているからです。ユーザーが自分自身の情報でマップした場合、証拠の提出を求めるなら、そのユーザーがくれるでしょうが、他人の写真の場合、もう存在してないでは、証拠になりません。
OSMのマッパーが自分のマッピング用の写真をインターネット上に置きたがるのも、同じ理由です。それは、自分のマッピングの証拠を掲示しているのです。

> ストリートビューのように不特定多数に写真そのものを公開することを目的とするなら、
> 著作権や個人情報に関わる論議を尽くす必要があるかと思います。

私的には、その著作権や他人の個人情報の排除が徹底しているのであれば、大量の写真の公開も悪くないとは思っています。ただ、そんな無差別撮影しなくても、地図を描くのに必要な情報は十分集まると思います。だから、MapPIN'onOSM
の掲載基準と聞かれたら、Mapping 情報になり得る写真です。

> また、(改竄可能とはいえ)EXIF内にある個人の行動をトレースできるような情報が
> どのような法的保護を受けるのかはまだあまり前例が無いように思いますので、
> 安全寄りのガイドラインが望ましいのではないでしょうか。

私の地図で、EXIFが得られたものを青、得られなかったものを黄にして差別するのは、単にEXIFが得られない写真は偽の作られた情報を含んでいる可能性が高いからです。これはOpenStreetMapが、タイムスタンプのないトレースを受け付けないのと同じです。作られた偽の情報でないことを確認するには、現実的な存在を示す情報、すなわち現実的なタイムスタンプなどがついていることが、手っ取り早いのです。

私は、google 
imageの様に積極的に写真を集めることはするつもりはなく、本人が載せてくれと申告したもののみ載せるつもりなので、EXIFの情報を取得し、地図に載せるのは、本人の許可済みであると判断するつもりです。

>> 柴田(あ)です。
<bfa292780910011601j68622166h61d4d77ac67e3...@mail.gmail.com> の、
>>    "Re: [OSM-ja] Mapping Photo with GeoTag" において、
>>    "Thu, 1 Oct 2009 16:01:58 -0700" 発信のメイルで
>>    "Shun N. Watanabe"さんは書きました:
>>
>>> 道をとってるとナンバープレートぐらい写ってしまいますが、公共の報道映像でも一生懸命隠してるくらいなので、黒塗りにして読めなくしてしまわない限り、その写真はアップロードしてはいけないと思います。道を歩いている人の顔も潰すかは、ちょっと微妙ですね。
>>
>> やっぱり画質良すぎですよ。

画質はいいんですが、ikiyaさんの銀座の写真には、
1枚しか他人の顔のわかる写真がないので、
逆に銀座でよくこんなに人が遠い写真が撮れるものだなと
思いました。

>> フランスでは建物が写っていても著作権を主張されて大変だとか。
>> 日本の場合はないようです。( Q8 のところ)
>> http://www.n-eigashinsha.jp/libr-qa.html

ちゃんと著作権法で否定されていたんですね。それは良かった。
著作権の内容は国によって違うので、注意が必要です。

>> 私が聞いた範囲で、
>> ・放送において風景の一部として写っている場合には
>>   人も建物も基本的に問題なし
>> ・ただし、その人がその人であると認識できる場合には
>>   個人情報の関連から問題となることがある

すごく個人的意見ですが、
盗撮されたならともかく、あからさまにカメラを出して撮ろうとしている人の視界から避けないのなら、写ってもいいと思ったんだろうと思ってしまいます。自分は観光地で写真を撮ろうとした人を見たら、当然視界内にはいらないですから。

>> それでもロンドンのように監視カメラがいっぱいあるところは
>> 先に問題になっているように思いますので、そういうところに
>> 学ぶことができるのではないでしょうか?
>> あるいは歌舞伎町あたりの監視カメラはどう問題をクリアして
>> いるのかを聞きに行くのもいいかもしれません。
>> # 場所がわかったから聞いて来いということであれば行きます
>> # 今はどこに聞きに行くか調べてません

調べなくても、個人情報保護法で、監視カメラは「監視中」と書いてないと盗撮カメラ扱いで、逮捕されるそうです。結構多くの国でそうらしいですよ。
ちなみに、OSMには監視カメラと監視範囲のタグ (man_made=surveillance)があります。
だから、私は時々監視カメラをカメラで撮ってます。どう見えているんでしょうね。

>> OSM は犯罪には絡まないと思いますが「撮影されない自由」を
>> 有しているという判例はあります。
>> http://www2s.biglobe.ne.jp/~reijo/data/taiho/satuei2.html

肖像権は、有名人でなくてもあるので。どっかの国の話で、隣人が勝手に飼い猫の写真集で儲けたと訴えたら、猫に肖像権はないので、隣人の著作物で問題ないと判決がでたとか。

 Shun N. Watanabe
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