東です。

日本では災害対策基本法による「緊急避難場所」と「避難所」の
指定制度があります。
http://www.gsi.go.jp/bousaichiri/hinanbasho.html
自治体ごとに微妙に名称が異なったり、一次/二次の区別が
あったりするようですが、基本的なこの2種類のタグ付け方法について
助言の依頼があったので、以下のように整理してみました。
新しいタグの発明ではなく、できるだけ既存のものを使う方針で
選びました。内容についてご意見頂けますと幸いです。

1.緊急避難場所
<説明>
災害の危険から命を守るために緊急的に避難する場所。
広場や公園などが指定されることが多い。
<タグ付け>
leisure=parkなどのメインタグに以下のメインタグを追加する。
emergency=assembly_point
https://wiki.openstreetmap.org/wiki/Tag:emergency%3Dassembly_point
<補足>
同一の地物に(メイン)タグはひとつ、というOSM慣習はあるものの
emergencyというタグ自体が緊急時の用途ということを示しているので
メインタグを2つ持たせる形で追記する。
日本でも既に使っている方は結構いるようです。

2.避難所
<説明>
災害の危険性があって避難した住民等が、災害の危険性が
なくなるまで必要な期間滞在する施設。
学校などの公共施設が指定されることが多い。
<タグ付け>
amenity=schoolなどのメインタグに以下のサブタグを追加する。
disaster:shelter_type=idp:camp(国内避難民のキャンプ)
https://taginfo.openstreetmap.org/keys/disaster%3Ashelter_type#values
<補足>
Hotタグ
https://wiki.openstreetmap.org/wiki/Humanitarian_OSM_Tags/HDM_preset#Shelter
に準ずるとすれば
amenity=social_facility
social_facility=shelter
social_facility:for=victim
というタグ付けもできるが、「amenity=social_facility」は
本来恒久的な公共サービスを提供する施設を指し、
またamenity=schoolと主キーがかぶるために利用を避けた。
_______________________________________________
Talk-ja mailing list
Talk-ja@openstreetmap.org
https://lists.openstreetmap.org/listinfo/talk-ja

メールによる返信