Re: [ja-discuss] Re: [OT] パソコンなん てダメか!?

2005-09-13 スレッド表示 Yutaka Kachi
catchです。


Takamichi Akiyama wrote:
> 
> まあ、使ってみてくださいよ。今後各社こぞってデモンストレーションなどの
> イベントなんかをやってくるかもしれませんし。

実は、これがパソコンに比べて、試しにくいところかもと思いました。
Linuxデスクトップを自宅マシンに入れてみるとか、オフィスで2-5台だけ実験的
に動かしてみるいうような感じでは、「まあ、使ってみる」という訳には
なかなかいかないような気もします。

そんなお試しプログラムは、ありませんかねぇ。


> サーバーが落ちる落ちない。落ちたらその影響は甚大だ。などという議論はありますが、
> そもそも今まで、遅い、一日に数回固まる、などという PC 環境で切迫した業務を
> 強いられていた人たちにとっては、シン・クライアントは、速い、固まらない。
> という印象を受けるようです。それで十分じゃないでしょうか。そして、それを
> 影で支えているのが、システム管理者のお仕事なわけでして。

最近はパソコンも、そんなにひどくないと思います。
通常業務でそんなパソコンを使っているとしたら、それはそれでどうかしている
私も1日に付けっぱなしにしていますが、滅多に固まったりしません。
固まるときは、怪しげなソフトを動かしているときです(^^
業務で使うマシンとなれば、そんなソフトを入れること自体が、やばいです。


> まあ、イベントやセミナーなどで、これからぼちぼち出てくるでしょうから、見かけた
> 時には、ちょっと立ち寄ってみてあげておくんなまし。

ぜひ、見てみたいです。
できれば、展示会ではなく、もうすこし実用的な環境で試すことができれば
面白そうです。


>># 全然 OOo に絡ませられないし、シンクライアント否定派っぽくなってるし。X)
>># シンクライアントってのはちゃんとした管理者がいて、50 人未満の企業(一
>># 人一台程度保有)でなんとかできるレベル...と思ってるだけですけどね。

私も、シンクライアントが導入できる状況/環境というのは、それほど広くない
ように感じています。以前よりも広がってきましたが、パソコンの入っていって
いるところに比べると、まだまだ特殊な感じがします。

銀行や証券会社のようなところに基幹業務の端末として入る場合もあるでしょ
う。小さな企業のオフィスに、2-3台ずつ入る場合もあるでしょう。社長が家電
量販店で買ってくる場合もあるでしょう。パソコンが好きな社員が、1台ずつ自
作している場合もあるでしょう。

その全てがシンクライアントで代替できるとは思えません。また、どのような用
途に向いているか明確にしないで、「所詮パソコン」というのは、ちょっと乱暴
かなと思いました。

-- 
Yutaka Kachi
http://www.catch.jp/
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Re: [ja-discuss] Re: [OT] パソコンなん てダメか!?

2005-09-12 スレッド表示 Takamichi Akiyama

> # 全然 OOo に絡ませられないし、シンクライアント否定派っぽくなってるし。X)
> # シンクライアントってのはちゃんとした管理者がいて、50 人未満の企業(一
> # 人一台程度保有)でなんとかできるレベル...と思ってるだけですけどね。

まあ、使ってみてくださいよ。今後各社こぞってデモンストレーションなどの
イベントなんかをやってくるかもしれませんし。

サンは自社で全社的にシン・クライアントで業務やっているし。
日本のサンだけでも 1000人以上はいるわけでして。

例えば、以下の基調講演では、世界規模で数万人が使っているシン・クライアント
の実例を紹介してもらえると思います。
http://www.nsug.or.jp/seminar/sympo.html
9月22日(木) 10:15『Sun on Sun and beyond 〜 サン社内におけるIT活用事例』

サーバーが落ちる落ちない。落ちたらその影響は甚大だ。などという議論はありますが、
そもそも今まで、遅い、一日に数回固まる、などという PC 環境で切迫した業務を
強いられていた人たちにとっては、シン・クライアントは、速い、固まらない。
という印象を受けるようです。それで十分じゃないでしょうか。そして、それを
影で支えているのが、システム管理者のお仕事なわけでして。

業務アプリについては、繰り返しますが、やはり、Windows マシンがまだ必要です。
外部とのやり取りがある以上です。

USB を付けたら、フロッピーやCD-ROMドライブをつけたら情報漏洩だ。という議論は
シン・クライアントだから大丈夫などという議論とは別だと思います。たまたま、
シン・クライアントの実例が世の中の光を浴び始めた頃に、たまたま、個人情報保護法
が施行されただけにすぎないのではないでしょうか。

実際に、業務上、外部とのやり取りでは、媒体が必要となります。そして何よりも、
シン・クライアントであったって、電子メールで送ったり、掲示板などへコピー&貼り付け、
しちゃえば、簡単に情報漏洩しちゃいますから。

# サンの宣伝ばかりになってしまってすみませんです。

Sun Ray 端末にはカードの差込口がありまして、これが便利なんです。

離席するときにカードを抜いて、着席したらカードを挿します。他の Sun Ray 端末へ
差し込むと、さっきの自分の画面がここに表示されます。もちろん、他のビルや拠点へ
行っても、そこの Sun Ray 端末にカードを差し込めばさっきの画面が出てきます。

例えば、自席でプレゼンの画面を用意しておいて、会議室へ集合したとします。あらかじめ
Sun Ray 端末の画面がプロジェクタで投影されていますから、自分の番が来たらカードを
差し込んで、プレゼンを即座に始められます。

この味を一旦占めてしまうと、なんと、なんとですよ。ユーザー側から導入して欲しい
という要望が来るのですよ。よくある今までのシステムの更改では、ユーザーはいやいや、
半ばシステム部門が強引に推し進めるということがよくあるのではないでしょうか。

導入事例
http://jp.sun.com/solutions/security/casestudy.html

まあ、イベントやセミナーなどで、これからぼちぼち出てくるでしょうから、見かけた
時には、ちょっと立ち寄ってみてあげておくんなまし。

そして、シン・クライアントのような形態において、OpenOffice.org / StarSuite は
その本領を発揮するのだと思います。

Tora


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Re: [ja-discuss] Re: [OT] パソコンなん てダメか!?

2005-09-12 スレッド表示 Takamichi Akiyama
Toraです。catch さんの呼びかけが、ちょっと面白そうなんで。

> 管理者の手間は変わらないですよ。
> サーバがオチたら最後、全部かぶることになるし、そのことを考えると保守の
> 仕方を色々と用意しておかないといけないし。

手間は変らないのではなくて、手間の内容が大きくかわるのではないでしょうか。

現状のPC一人1台形態ですと、管理者が各人のビルや居室へ出向いていって、
それも、98, 2000, XP などの各バージョンの CD-ROM なども携えて。

サーバーが落ちるなんて、そのサーバー君のOSが信頼性の低いやつなんじゃないでしょうか。
Solaris 使っていると、サーバーが落ちるなど、考えたこともないくらい、落ちないです。
もちろん、ハードディスクは壊れるでしょうし、メモリはエラーするでしょうから。
それなりに、ハードディスクにはRAID、メモリにはECC付きなどをつかって、価格的には、
すこしお高くなるかもしれませんけど。

何よりも、雷が鳴って瞬断が。PCは固まったが、シン・クライアントはびくともしない。
各PCに無停電電源を設置しましょうか。それよりも、サーバールームを強固にする方が楽じゃ
ないでしょうか。

> あと、意外とエンドユーザの技量も「シンクライアントを使うことを理解でき
> る」レベルでないと...とか思ってます。

そうでもないかもしれませんよ。いまどきのユーザーは、結構わかって使えるのでは
ないでしょうか。何よりも、ユーザーは、コンピューターのプロではなくて、業務の
プロですよね。

コンピューターの管理者は、ユーザーの技量が低いというようなことを言っていては
いけないと思います。業務のプロから見れば、私なんて、単なるど素人ですから。。。

コンピューター屋さんは、ユーザーがユーザーの業務を効率よく進められるようにと、
支援している縁の下の力持ちだと、一歩下がった立場で接するのがよいと、私は考えています。


> 70 台分を動かすサーバで 300 万なんてのもありえないでしょうし。

いまどきはそんなもんじゃないでしょうか。1台50万円程度が4, 5台もあれば、十分でしょう。
まあ、サーバー機種のお値段が、そもそもぼったくっているからか、ご指摘の通り、
もう少し高額になるかもしれませんけど。

ほら、Windows では重くなったパソコンでも Linux ではまだまだサクサク使えるって、
よく耳にしませんか。つまりは、OS の作り方次第かもしれませんよね。

だいたい考えてみてください。世の中、電気の無駄遣いではないでしょうか。
3GHz の CPU がフルに仕事することなんて、事務系の業務では、めったにないでしょう。
だいたい、99% は、カナ漢字変換に費やされているのではないでしょうか。それなら、
携帯電話程度ののCPUでも十分ではないでしょうか。

というわけでして、実際に導入した例なのですが、60台のシン・クライアント端末を
4台のサーバーで収容した例なのですが、十分使えています。

メモリ4Gバイトの1台のサーバーで15台くらいのシン・クライアントを面倒みています。
それなのに、スワップすら発生しないのです。なんてったって、UNIX ですから、
StarSuite (OOoの製品版) が15個動いても、その必要なメモリの内容のほとんどは、
共有ライブラリですから。

実際のメモリ使用量は、おおまかに言って、
 300MB x 15 = 4.5GB ではなくて、
 300MB x 1 + 数MB x 15 = 例えば 500MB
ぐらいなもんです。

また、StarSuite の起動時間は、たったの2,3秒です。なんてったって、すでに誰かが
使っているので、起動時には個人設定用ファイルの読み込み以外のディスクアクセスは
発生しないし、必要な共有ライブラリファイルの内容は、すでにメモリ上にあるのですから。


実際に、シン・クライアント端末を導入してみて、わたかったことがあります。
Windows がやっぱり必要なのです。マクロがびしばし入った Excel ファイルが業務上、
外部からやってくるのです。

そこで、やはり、現状では、
・全体をUNIX系のシン・クライアント端末で構成し、
・VMware, Real VNC, rdesktop などで Windows を動作させ、シン・クライアント端末上に投影する。

既存のWindows PC をそのまま使えるという点では、Real VNC (一番高い商用ライセンスでも
10ライセンスで合計4万円ぐらい。無償ライセンス版もあり)、や、rdesktop (無償。GPLライセンス。
でも、Windows Terminal Server を購入しなけゃいけないみたい)、が良いのかも。
Tarantella というのもあるけど、価格的にはいまいち。
しかしこのような遠隔デスクトップだと、動作速度は、古いパソコンのまま。わざわざこれから
新しいPCは買わないでしょ?

既存のWindows PC をサーバーへ移行させちゃおうっていうプランだと、VMware が良いかも。
ハードディスク容量 4GB とか 8GB しか積んでいなかった 98やMe パソコンのハードディスクの
内容をそっくり読み出して、いまどきの数100GBのハードディスクへコピーして、VMware から
使うのです。動作速度は、当時のパソコンと比較すると、見違えるほど速くなります。

この場合のVMwareのライセンス、VMware 社に聞いてみないとわからないけど、もしかして、
何人で使っても、たったの1ライセンスで数万円でいいのでしょうか。だって、サーバーマシン
1台で使うだけなんですから。。。どなたかご存知?

以上のような構成にして、シン・クライアント上で部署や社内に閉じた業務については、
 StarSuite や OpenOffice.org を使う。社外とのやり取りには、エミュレーター(VMwareなど)や、
遠隔デスクトップ(Real VNCやrdesktopなど)を、シン・クライアント端末上に投影して、使う。
もちろん、キーボードとマウス、画面は、机の上には1組だけ。

ファイルサーバーについては、UNIX 系からも Windows 系からも、同じように使えるようにする。

印刷についてはこの分野は UNIX 系では、急速に Windows のような使いやすさに向けて
進化しつつありますが、やはりまだいまいちのようです。CUPS, Open Printing や、各プリンタ
ベンダーからの協力が必要な分野ですよね。

特に、今まであまり情報が公開していなかった(できなかった?) NEC も、この夏、Open Printing
対応の Linux 用のプリンタドライバーソフトを公開しました。NEC も、今後の
シン・クライアント端末への動向へ向けた準備をしているのではないかと思います。自社のプリンタが
UNIX 系のシン・クライアントのシステムで使えないとなると、危機的ですからね。


... えっと、途中、ずいぶんと はしょって、ごめんなさい ...


> 私の会社では「PC/AT 互換機-HDD+knoppix+rdesktop(改)」ですね。:) > シン
> クライアント。
> 
> つまりハードディスクがあれば普通の PC/AT です。
> 無理矢理ハードディスクとかフロッピーをとっぱずして使ってるだけですけど。(w

> # Linux デスクトップを起動してそのまま業務をする場合に、何が違うのか?
> # とか思いますが。

たぶん、たぶんですよ。狭義のシン・クライアント端末というのは、
CPUとメモリとマザーボード組み込みのビデオカードと通信周り、それにサウンドぐらい。
あっ、あとUSB。ではないでしょうか。
しかもですよ。CPU は数百MHz, メモリは256MBもあれば十分過ぎる。というようなスペック。

そして、価格は、1万円から高くても3万円ぐらい。ではないでしょうか。それに、
2万円ぐらいの液晶ディスプレイつけて、ちゃんちゃん。

というのが、来年あたり、各コンピューターメーカーから、どんどん出てくるのではないかと。
いかんせん、すでに PC 市場は飽和していますでしょ。

このシン・クライアント端末を使ったシステム一式お買い上げ。というのは、
企業ユーザーの買い替え需要をくすぐりますから。メーカーからしてみると、顧客がシステムを
いったん導入しちゃうと、その後、また数年間は売れなくなっちゃうから、今、まさに乗り遅れ
まいと、あせり始めているのではないかと。

という面から、技術面で Linux PC 端末と何が違うの。というような議論よりも先に、
市場は進んでいくのだと思います。

Tora


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