hayashiです

私は日常的に原付と小型バイクと普通自動車を運転しています。
ドライバーとしては 「自動車専用道路」かどうかは有料か高速道路かで判断しているのではなく、 「自動車専用道路」 の道路標識を見て判断しています。
特に125ccのバイクの時は「自動車専用道」の標識の下の「補助標識」にも注目しています。
実際のドライブ時に WISMOBI や Maps.me や OsmAnd をナビとして活用しているので 「自動車専用道路」 の標識があるところには
highway=motorway にしてほしいし、標識がないところには highway=motorway をつけないでほしい。

ドライバーとしての観点からみると現在の日本タギング(
https://wiki.openstreetmap.org/wiki/Japan_tagging)の設定はおおむね妥当なところではないかと感じています
。
日本タギングの冒頭にもあるように「タグ付けの指針として過去に多くの議論を重ねてできあがったもの」であり、すでにドライブナビとして利用できるレベルになりつつあり、
多くのナビアプリのルート検索機能などもこのタグ付けに対応して作成されています。

日本タギング(https://wiki.openstreetmap.org/wiki/Japan_tagging)では
highway=motorway とはあくまでも「自動車専用道路」を示すタグです。
有料かどうかは toll=yes/no で示すことですし、
高速道路かどうかは maxspeed や minspeed で示すことができます。
ナンバリングされた高速道路や国道等はリレーションで示すことができます。(逆にリレーション以外で表現しようとするとタグ付体系に矛盾が生じます)

よりよいタグ付けの議論をすることに反対するわけではありませんが、タグ付けの意味を変更することのインパクトが大きい(既存のナビアプリが全て崩壊する)ことにも留意しなければならないと感じています。

今回の highway=motorway の問題は「自動車専用道路」という本来なら
highway=*,access=no,motor_vehicle=yes
とすべきところを
highway=motorway
と簡略化したため、highway=* の[*]部分の設定が失われたと感じられることにあるのでは無いでしょうか?
本来なら highway=* の[*]部分で「一般国道/高速道路」や「有料自動車道」などを区別したいという気持ちもわからないではないが、
tollやリレーションでタグ付けすることで区別は可能です。
単にタグ付けされたPOIを解釈するレンダラーの問題です。

むしろ、「自動車専用道路」の標識から→ highway=motorway とタグ付けするほうが
「自動車専用道路」の標識から→ highway=*,access=no,motor_vehicle=yes
とタグ付けするより圧倒的にマッピングが容易だと思いませんか?

本当に議論が必要なのは muramotoさんも指摘しているように、
「自動車専用道路」の標識に付随している「補助標識」に示されている車種別の通行区分の定義区分を明確化することではないでしょうか?
現在のマッピングでは
・「道路標識(補助標識)」を見て車種を認識
→ 車種を表す文言やマークが意外と難解
→ このとき自身が運転している車種以外は除外してしまう
→ OpenStreetMap Wikiで車種に対応するtagを英語で調べる→上級マッパー以外はやらない
→ ピッタリ該当するTagは見つからないので入力をあきらめる/エイやっと適当なタグをつける
というパターンが多いのではないでしょうか

道路標識の車種に関する表記方法が難解で、文言とシルエットでの表記があり、
今までに出会ったバイクを示す文言で記憶があるものだけでも
 「原付、小二輪、自二輪、50cc以下、50cc未満、125cc以下、125cc未満、二人乗り、etc」

住宅街の侵入禁止や橋、トンネルに良く見かけるのが
 「車両、自動車、大特、大貨、貨物、大型、中型、小特、バス、積t、車重t、軸t、高m、牽引、関係車両」

運転免許を取得していないマッパーでも一様にマッピングできるよう
道路標識の表記とaccessタグへの対応表をまとめる必要があるのではないでしょうか。

hayashi
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