catchです。

せっかくなので、toraさんの問いかけにくいついてみることに(^^
最近、面白いかもという気がして入るんですヨ。
でも、疑問もたくさんあるので、ぶつけてみたい。
そこから、読んでいる人にもシンクライアントが何なのか伝わるかも。


> 余談ですが、そろそろ PC を使うのは止めてみたらどうでしょうか。
> 「シンクライアント」という新しい発想が今年あたりから流行り始めています。
> 機器の価格も安いですし、なによりも、保守が簡単です。端末に設定してまわる
> という必要は皆無になりますから。。。


○シンクライアントとは
オフィスにたくさんのデスクトップマシンが並んでいると、その世話をする人の
手間は大変だと思います。
で、シン-クライアント。机の上には軽量端末だけをおいておき、デスクトップ
マシンの動作はサーバー側で実行し、その画面だけを端末側に転送する。

こちらに、樋口さんによるデモのレポートがあります。

Impress Watch
リモートアクセスのあり方とは〜個人情報保護との“微妙な関係”
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2005/06/09/7944.html


- 設定・メンテは全てサーバー側で管理できる。
 管理者は手間がかからず、エンドユーザーの技量に頼る必要がない。
- ノートパソコンを自宅に持ち帰るなんてことができないので
 情報管理の点で確実。



○シンクライアントで問題解決するのは、ごく一部のユーザー層ではないか

> 例えば、
>   PC端末 20万円 x 70台 = 1400万円
>   シンクライアント端末  5万円 x 70台 + サーバー 300万円 = 610万円


ここでいくつか疑問があります。
まず、PC端末は20万円もするのか(^^
Windows+Officeを使わないという条件なら、PC端末もシンクライアントも
値段はたいして変わらないのでは。
つまり、サーバーの分だけ高くなる。

シンクライアントのほうが安いとしても、端末マシンの台数が揃わないと
コストメリットが出ない。

また、70台分という利用者がいるとしても、一括して入れ替えるという状況に
なってないと、だめ。現状の70台のうち、2台だけシンクライアントに入れ替え
るなんてことはできなさそう。

コンピュータに詳しい担当者が、秋葉原で買ってきて自宅で試してみることもで
きない。自分のマシンを持ち込んでいるような会社も、ダメ。

あくまで、トップダウンで一括導入というような、CTO向けの製品のような。
そういう方向性の製品は、このMLでアナウンスしても伝わるだろか(^^
まあ、5人くらいCTOがいれば、その下に500ー5000人くらいユーザーがいて
マーケティングとしてはアリかも知れません。それに、これからOOoを使ってく
れる企業の中には、そういうところも増えてくるかも。



○シンクライアントだけが解決策か

>   PC端末  70 台 x 5分 = 約 6時間
>   サーバー 数台 x 10分 = 数十分

これは、端末の設定作業時間ですよね。
サーバー側だけで10分で済むなら、作業時間も短くなる。

でも、サーバー側で一括管理するだけが解決策なんでしょうか?

Linuxにもパッケージ管理システムが入っていますよね。
あれは、集中管理には使えないの(よく分かってない)?
たとえば、apt-getの参照先をインターネットにするんじゃなくて
社内サーバーにするといったカスタマイズは可能なのでは。

Windowsでは、リソースキットというドキュメント+ツールセットがあって
そんなTipsも書いてなかったかな。
http://www.microsoft.com/japan/windows2000/techinfo/reskit/default.asp



○そもそもパソコンとは

> # 各社こぞって出してきていますけど、パソコンに細工してシンクライアントと
> # 呼んでいるのは、避けたほうがよいかも。だって、所詮パソコンだもん。

この場合の「パソコン」とは何でしょう?
PC-AT互換機+Windowsや、PC-AT互換機+Linuxのことでしょうか。
そして、シンクライアントとは本当のところ何なのでしょう。

先日、toraさんや樋口さんと話をする機会がありまして、
「CDブートするシンクライアント用Linuxというのがあるんですけど、こういう
のはどうでしょう」
「Linuxのプロセスが動くのは、シンクライアントではないかも」
というようなことを言われたのでした。

となると、たしかに世の中のシンクライアントの大半は、実はシンクライアント
ではないのかも。とはいえ、PC-AT互換機というハードウェアは再利用の価値が
あったりしませんかね。その上に、シンクライアント用軽量OS(?)が動いていれ
ば、いいんじゃない?

そうすれば、既存のデスクトップハードウェアがそのまま流用できるので、もっ
と気軽にシンクライアントを導入できるような気がします。
それとも、デスクトップ-クライアントごと入れ替えないと
ビジネスにならない?



○個人的には
・個人営業なので、シンクライアント+サーバーは関係なし
・OOo推進派としては、どちらもがんばって欲しい(^^
・新しい技術の形としては、ちょっと面白そうではあるけれど
 技術オタクがいじり倒すというより、CTOが喜びそう。
 玄箱に最初からOOoが入っていてサーバーになるとか、そういうのなら
 オモシロいかなぁ。


-- 
Yutaka Kachi
http://www.catch.jp/
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