On Wed, 20 Mar 2024 03:08:56 +0900
丸山直昌 <m...@amogha.jp> wrote:

> 青木 様
> 
> 丸山です。
> 
> もう国税庁は許してあげてください。私は2020年春の申請から国税庁のウェブ
> 「確定申告書等作成コーナー」を使って申告書を作成していて、朧げな記憶では
> 最初の一回だけWindowsを使ったと思いますが、以後はFreeBSDでやっています。
> つまりFreeBSDでやったのは今回で4回目で、うち初めの2回はChromium、昨年と
> 今年はFirefoxです。

最近はChrome・Edge・Safari対応を謳っていてFirefoxが弾かれるのは
仕方ないとしてもChromiumすら識別して弾くケースがありました。
具体的にどこだったかは忘れてしまいましたが、Chromiumが弾かれる
一方、FirefoxでUser Agent Switcherを使ってChromeを偽装したら
表示できてしまったところがあったと記憶しています。
OSの偽装をLinuxにしていたかWindowsにしていたかの記憶はありません。

お役所やNHKのような準お役所的なところなら、例えば文字コードとしてJIS X
0221 [3]の○○年○○月1日時点の最新正式版を正常に扱えること、文法に
関しては特定バージョンのHTMLやCSSの言語仕様に完全準拠した形式に
正式対応していることと、電子申告用XMLファイルのアップロードに
対応していること、それ自体またはスパホ連携でのマイナンバー
カードでの認証が可能なこと、というような限定の仕方をして
OSやブラウザのベンダーから完全に切り離して貰わないと困りますね。


[3] https://ja.wikipedia.org/wiki/JIS_X_0221


> 少し話が横道に逸れますが、私にとって許しがたいのは NHK で、 NHK Plusは
> FreeBSDだと「サポート外」として弾かれます。Windows上だと Google Chrome
> でも Edgeでも見れるのですが、FreeBSDだと Chromium も firefox も駄目です。
> Microsoftから賄賂でも貰っているのかよ?と言いたくなります。

NHKではなく、開発を請け負ったベンダーが脅されている可能性もありますね。

# まぁ、実際のところは上のようなのは的外れで、著作権管理の方のDRMに
# 必要なアドオンの類がOS依存のものしか無いというオチな気はします。

というところでふとChromium用にwww/linux-widevine-cdmとwww/foreign-cdm
のセットがportsに入った時点でインストールだけはしていたのを思い出して
試したら、Linuxulatorの力を借りてではあるものの、FreeBSD nativeの
chromiumであっさりNHKプラスの動画が見られましたので、DRM問題の方が
正解でした。(ログインせず冒頭1分視聴を試しただけですが。)



> 本題に入ります。
> 
> Tue, 19 Mar 2024 23:57:34 +0900
> Tomoaki AOKI <junch...@dec.sakura.ne.jp> writes:
> 
> >問題のおかしいところは正常な方だと⑬と㉔ですが、右側の列では
> >いずれも正常なのでフォントのレンダリングの線は薄そうです。
> >
> >見たところ、問題の出ているokularもepdfviewもPDFのレンダリングに
> >popplerを使っているのが共通点ですね。 で、問題ないfirefoxは
> >使っていません。 となると、popplerが怪しい気配がします。
> 
> % pkg info | grep poppler
> poppler-23.12.0                PDF rendering library
> poppler-data-0.4.12            Poppler encoding data
> poppler-glib-23.12.0           GLib bindings to poppler
> poppler-qt5-23.12.0            Qt 5 bindings to poppler
> poppler-utils-23.12.0          Poppler's xpdf-workalike command line utilities
> 
> ですが、、、。
> 
> >アプリケーション自体とのインターフェースにokularは
> >graphics/poppler-qt5、epdfviewは graphics/poppler-glibを
> >使っていて一応違うのでそこは一旦さておき、インストールされた
> >graphics/popplerかそれの依存物のgraphics/poppler-dataかが
> >おかしくなっているかもしれません。
> >これらをインストールし直すとどうなりますか?
> 
> 「インストールし直す」?何で?

原因ははっきりしないものの、間違いなく存在するライブラリの
存在を認識せず(同じライブラリを使う別のものは動作中)、
再インストールで解決したという経験があるからです。

テスト用のmain(Current)環境の方は__FreeBSD_versionの
bumpが多すぎて頻繁にフルビルドを要求されると割ける時間が
圧倒的に足りなくてそのままですが、現在、stable/14の方は
ローカルでpoudriereを使ってビルドしたパッケージをインストール
するのを基本(baseのビルド直後、起動に失敗しないためにカーネル
モジュールを生成するportsを別枠でビルドしますが)としていて
/usr/local/lib/compat/pkgを空にしているのですが、その
stable/14環境の方で発生しています。

だからこその提案でした。


> 5台のマシンに
> 
3+++++++++++++++++++++++++++++> % pkg info|wc
>     1847   12645  133417
> 
> というだけのパッケージを入れています。その全てでこの現象は発生しています。
> すべてスクラッチの freebsd-zfs パーティションに、一台は pkg installで、
> 他は/var/cache/pkg にある .pkg ファイルを使って pkg add でインストールし
> ています。そのインストールの過程は私のブログに全部書いてあります。インス
> トールし直して状況が変わるとは思えません。

申し訳ありませんが、こちらも対応時間あたりいくらといった有償の
サポートセンターではありませんので、毎回隅から隅まで読む時間は
取れません。 ざっと流して問題の部分と直接関係しそうな記述だけ
見て隙間時間で対応しているのはご理解下さい。
このMLでは他の方も皆さん同様と思いますが、「Sponsored by:」は
全く無いボランティアなのです。

# 英文のMLにはFreeBSD Foudationにフルタイム雇用された開発者も
# ポストされていますが投稿者全体のごくごく一部ですし、本業は
# 開発者であってサポート要員ではありません。


> >また、新しい環境の/usr/local/lib/compat/pkg/以下に古いバージョンの
> >ライブラリが残っていたりしませんか?
> 
> /usr/local/lib/compat/pkg は空です。
> 
> そもそもスクラッチの、つまり
>         dd if=/dev/zero of=/dev/ada0pxx bs=100m
> とか
>         scrub /dev/ada0pxx
> でまっさらにしたパーティションに zpool と zfs を使って作った zfs にイン
> ストールしています。何か古いものが残っているなんてあり得ません。

ですから、上述の通りそこまで詳細に見ている時間の取れない中での
対応ですので、分かりようがありません。 が、今回ご説明頂いた
手順であれば確かに無関係です。


> >このディレクトリは元々portupgradeが複数portsのアップデート中に
> >更新待ちのソフトウェアが動かなくならないように旧版ライブラリを
> >置いておくのに使っていたのが同種ツールで共通に使われたりする
> >中で特別扱いされるようになったのですが、本来なら常にライブラリ
> >検索の最後の最後に見て貰わないと困るのにbaseのライブラリのすぐ
> >後くらいの早い段階で見られるようになってしまっていて時々悪さを
> >します。
> 
> ご教示有難うございます。私にとってこの情報は「portupgradeやpkgupgradeは
> 絶対に使わない」というこれまでの生活スタイルを更に確固たる信念とするため
> に役立ちます。
> 
> パッケージを新しいものに取り替えるときに私が用いる方法は、パッケージイン
> ストールを一切していないBEをあらかじめ作っておいて、パッケージ取り替えの
> ときにはそのBEを複製してそこに使いたいパッケージを全部一斉にインストール
> するやり方です。

このあたりはいつから使い始めたかや、どの程度のリソースがあるかにも
よります。

そもそも、最初にportupgradeが出てきたときは、ZFSなど未だ無いので
取っておいたまっさらのBEをコピーしてそこにクリーンインストール
という手法は採る術がなく、pkgも存在しないしportsの枠組み自体も
今より随分シンプルで低機能でしたので、更新は個々の依存関係を
「手作業でportsツリーを読んで」確認し、順番にパッケージをFTPから
ダウンロードするなりCDROM版の新しいものから持ってくるなりして
上書きするか削除・再インストールするしか無い状況でしたので、
使わない理由が無かったのです。 それこそ天国と地獄でした。

# その後、portupgradeに不満のある人がportmaster等の類似ツールを
# 作って提供し始めたのです。 不満のポイントは開発者それぞれでした。
# さらにその後、何かがインストールされているとビルドに失敗すると
# いうケースが増えてきたため、poudriereのようなクリーンルーム
# 方式でビルドするもの(他にjenkinsやsynth等があります)が出てきて
# いて、公式のpkgは確かjenkinsでビルドされていたと思います。


> >何かpopplerを使わない代替ビューアが無いかと思いつくものを
> >FreshPortsで探ってみても軒並みpopplerを使っていて、手詰まりです。
> 
> ブログの方に一件コメントを頂きました。
> 
> FreeBSD 15.0-CURRENT main-n268495-09cb8031b43c-dirty: Fri Feb 23 19:57:00 JST 
> 2024
> okular 23.08.5
> 
> という環境ではこの現象は発生していないようだ、という事です。私の FreeBSD
> 13.2では
> 
> okular 23.08.4_1
> 
> で、13 のパッケージリポジトリではこれが最新らしいので、23.08.5まで待つ、
> というのが正解かも知れませんね。

https://www.freshports.org/graphics/okular/

を見ると、FreeBSDのバージョンの問題というよりports/pkgの
ブランチがmain(latest)か2024Q1(quarterly)かの違いかと
思われます。 13系でもlatestの方では23.08.5_3がありますので。
baseのmain(以前でいう-Current)やstableブランチではlatest、
relengブランチ(Rereaseの元)ではquarterlyがデフォルトで
使われます。

https://www.freshports.org/graphics/poppler/

でpopplerのバージョンにも差異がありますので、こちらが原因の
可能性もありますね。

quarterlyは文字どおり四半期ごとに新たなブランチ(次は順当なら
4月上旬のどこかで2024Q2)がmain(latest)から作られますので
もう暫くの辛抱かと。 それ以前にCVE番号が付いたようなセキュリティ
修正があれば2024Q1にも取り込まれるかもしれません。

# 前述の運用ポリシーを拝見するに、latestへの切替は検討対象外
# かと思いますが、それが勧められる状況もよく見かけはします。
# quarterlyには、基本的にセキュリティや安定性、ビルド失敗への
# 対応する更新だけが取り込まれますが、現実には各portsのメンテナ
# しだいというところもあります。 セキュリティ更新と機能追加の
# 両方が入った新バージョンが出た場合は本来セキュリティ更新部分
# だけをquarterlyに取り込むべきですが、大抵は切り分けが困難で
# 機能追加分ごと取り込まれます。 それが他の(別の方がメンテナンス
# している)portsにトラブルを起こすこともありますが。

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> 丸山 直昌 まるやま なおまさ
> メールアドレス: m...@amogha.jp


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青木 知明  [Tomoaki AOKI]    <junch...@dec.sakura.ne.jp>

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